葵祭
- カテゴリ:日記
- 2019/05/15 21:41:02
今日は葵祭でした。
皆さんは見たことありますか?
私は大阪だし、短大の時に国文科は葵祭と時代まつりを見に行くことになっていたのでうん十年前に見たことがあります。
葵祭ってどんなお祭りか知っていますか?
京都三大祭りの一つで、今は世界遺産となった下鴨神社(左京区)と上賀茂神社(北区)のお祭り。
斎王代に選ばれた女性を中心に京都御所から平安装束の行列が練り歩く。
本来は、まさに今年のように天皇の代替わりの際に斎王も交代するのでした。
斎王は一種の巫女、神様に奉仕する高貴な未婚女性で内親王が務めることが多かった役目です。
源氏物語の中では、朝顔の姫君が賀茂の斎院を務めています。
葵上は葵祭で起きた事件のヒロインです。
葵祭は平安の京の一大イベント!その日は光源氏の姿が見れるということで
物凄い人出です。
光源氏の子を身ごもり、つわりで気分のすぐれない正妻葵上は最初は
出かける気はありませんでした。
おそらく、女主人が出かけないと、お付きの女房たちは自分たちも出かけられないので、
「せっかくの背の君(=夫・光源氏)の晴れ姿を正妻である葵上様が
おでましにならないなんて!」と女主人を連れ出します。
しかし、都大路はもう、車を停める隙間もありません。
今を時めく左大臣家。そのあたりに先に場所をとっている車を退かせます。
その中に、退かない一台の由緒ありげな車。
それが光源氏の愛人六条の御息所の車でした。
家来たちは無理やり力づくで六条の御息所の車を退かせました。
お忍びで愛しい光源氏の晴れ姿を一目見たいと思っていたのに、
正体もバレてしまい、正妻側から、乱暴な辱めを受けて御息所のプライドはズタズタになりました。
その日から、御息所は葵上憎し、の生霊となり、身重の葵上を苦しめ続け、
弱った葵上は光源氏の息子を生んで、死んでしまいます。
…という事件の舞台にもなっています。
本来、天皇に変わって祭祀を行う巫女、が斎王です。
1つは賀茂神社の斎院
もう一つが伊勢の斎宮
伊勢の斎宮の方は、六条の御息所の娘が選ばれて下向します。
こちらは、今はお祭りはないようですね。
観る方では、平安絵巻の葵祭も華やかでいいですが、
一般向けには時代まつりの方が面白いかもしれません。
小説で読むなら、田辺聖子さんの「新・源氏物語」が読みやすいです。
漫画でいいなら、大和和紀さんの「あさきゆめみし」がおススメです。
源氏をきちんと読んだことがある人は、、ほとんどいないと思います。(^^;
古典だから、英訳のように現代語訳が必要だし、時代背景がわからないと
理解できない部分も多くて、難解です。
けど、人間の心理描写など、現代に通じるものがあって面白いです。
深く読めば読むほど、面白くて作者紫式部のすごさを感じます。
牛車での場所取り。。。時代を感じます (*'-'*)
今度時間をとってちゃんと読んでみようかな(^_-)-☆
ひとりの男性を争うおんなたちの戦い、、、怖いですよね。
生霊とは、怖いです。