Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


きらきら、横浜歴史博物館、弥生から縄文を…

仮想タウンでキラキラを集めました。

2019/05/19
キラキラ
集めた場所 個数
おしゃべり広場 5
自然広場 3


きらきら、おしゃべり、自然、たこやき

そういえば最近、博物館的な施設に行ってないなあと、少しパソコンで調べたら、横浜歴史博物館を見つけた。企画展は「君も今日から考古学者! 横浜発掘物語2019」(2019年4月6日─6月2日)というもの。子どもむけのものだったが、好きな縄文時代も扱っていて、常設でも展示がある。また、以前から隣接して「大塚・歳勝土遺跡公園」という弥生時代の史跡があると知っていて、いつか機会があったら訪れてみたいなと思っていたので、出かけてきた。
 車でまた、連れてってもらった。電車だと、電車乗り継ぎ、バスも使う感じで、少々面倒だったが、車だと存外近い。うちから十五キロぐらい。なんとなく緑が多いところなのかしらと思ったが、微妙だった。傾斜が多いところで、緑も多かったが全体的に新しい都市開発をした、といった感じで、駅前などは商業施設や比較的背の高いマンションなども多い。丘陵的な緑と宅地を進んで、ああ、このこんもりとした緑のあたりが博物館や遺跡公園なのかなと思ったら、あてがはずれる。あたりに緑は大きく点在しているのに、基本ビルたちに囲まれている、商業施設やマンションに囲まれた一角に博物館はあった。緑が遠く感じられて、すこし息苦しい。
 くる前は、パーキングも屋外かと思っていたが、ビルの中だった。ともかく横浜歴史博物館へ。
 企画展は、平日は近隣の小学校の観覧などで混むらしかったが、行ったのが土曜日だったので、比較的空いていた。遺跡を掘る体験スペースなどがあり、子どもが発掘を体験している。
 発掘された縄文土器のかけらを触ることができる展示があり、それがよかった。手から感触を確かめる。ざらざらと、やさしい。しっくりする。時代を超えてここにあることに思いをはせる。
 企画展も常設も基本的にフラッシュをたかなければ写真撮影可とのこと(一部不可のところも)。写真を撮ることに気がいってしまわぬ程度に少しだけ。この案配が難しい。写真に収めてしまうと、見た気がしてしまうから。実際は見ていないのに。
 久しぶりの縄文土器たち。どうしてこれらがこんなにも好きなのだろう。常設展で歴史劇場での上映、横浜の辿った三万年の歴史を約十五分の映像で辿る、というものがあったので鑑賞した。縄文時代は自然とともにあり、弥生時代にはいってから鉄が使われるようになり、争いも起こった……そんなことも言っていた。あるいはそれもわたしが縄文時代に惹かれる理由なんだろうとぼんやりと思う。
 企画展のほうだったと記憶しているが、顔面取手土器の展示があった。横浜市都筑区の高山遺跡や大熊仲町遺跡から出土したもので、縄文中期のもの。ここには説明がなかったが、それほどこことは離れていない、およそ十キロの町田市の本町田遺跡に訪れたときに、顔面取手土器の一部が展示されていて、「現在の長野県や山梨県にあたる地域の縄文時代中期の人々が土器の一部として作り始めたと考えられています」と解説があったことを思い出した。わたしはどうもこの顔面取手土器が好きらしい。ああ山梨で釈迦堂遺跡博物館でこの系統のものを見たなあと頭のなかで反芻する。
 話が前後してしまうが、帰りにミュージアムショップでこの顔面取手の部分、顔面だけをミニチュアサイスに復元したものが売られていたのでつい買ってしまった。縦横およそ二センチほど。この文章を書いている(作成している、のか…)パソコンからすぐ見えるところに飾って。こんなふうに小さなガラクタたちで、わたしの机のまわりは満ちている。囲まれてゆく。
 博物館は緑から離れた感じでそこにあったと書いた。その博物館の三階から道路にかかった橋を渡って、遺跡公園に行く。遺跡公園はそれほど高いところにあるということだ。橋を渡るという行為をそのときは気にすることはなかったが、象徴的ともいえそうだ。ビルたちに囲まれた場所から、緑深いところへ。現在から過去へ。弥生時代の遺跡、木柵や溝、土塁で囲んだ環濠集落のムラ、大塚遺跡と、そのムラの外に溝で囲んだ方形周溝墓と呼ばれる墓の歳勝土遺跡、さらに古民家もある公園。大塚遺跡のほうには、復元された竪穴式住居や高床式倉庫などもあった。
 さらに、ちいさく公園内には周辺地形の模型があり、この公園のすぐ近くに縄文遺跡が何カ所か点在していた。車でここに来る途中に、鶴見川の支流の早渕川が流れているのを見た。この川の近くのすこし高いところ、ということなのかもしれない。
 点在している緑のうちの一部が縄文遺跡なのかなと思う。間違えているかもしれないが、そう思うと気持ちよかった。
 この公園ではとくに大塚遺跡のほう、復元竪穴住居が点在しているところに惹かれた。こう書くわたしは、あまり縄文時代のそれと違いがわからない。
 ただ吹いた茅葺きの感じが心地よかった。この遺跡たちは丘の頂上といった場所なのだが、そこに向かう途中は、雑木林もあったが、竹林といったところも多かった。意外だったが、竹林の静かな感じも新鮮だった。
 うちの近くまで帰ってきて、実際にはうちを通り過ぎて、崖の上、丘の上のこんもりとした緑たちのあたりを眺める。いつもの風景だ。この緑、この小学校のあたりも、縄文の遺跡があったんだよなあと思う。近くには川や湧水。
 そしてこの日、前回、神代植物公園に出かけたときに買った蚕豆に続いて、また蚕豆を買って食べた。出かけるたびに蚕豆だなあとすこしおかしくなる。もうすぐそれが枝豆になるのかしら。季節が変わりつつある。




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