Nicotto Town



支援学校の生徒さんが通学途中で、

https://parupunte-life.com/archives/4402

宮城県立名取支援学校高等部の生徒(先天性筋ジストロフィーの患者)が通学途中のバスの中でなくなった件について、

どう改善したらいいのか?
という質問を受けたので少し書いてみます。

日本で作られるリスクマネジメントは、事故が起こらないようにという建前はあるものの、「犯人は誰か」という、責任追及のために作られていることも多く、経営者が不利になるような内容ではまず作らない。
そのため、マニュアルでどうにかなるような問題ではないのではと思う。

当たり前のことを話せば、リスクマネジメントやマニュアルがどうだったかという話以前に、「容体がおかしい、なんだか分からない」そういった人に遭遇した場合には、すぐに救急に連絡をするというのが社会人としての常識ではないか。
と私などは考える。

細かい話をするときりがないのだが、病気の子どもや、障害を持った子どもが、教育を受ける権利を行使するために通学する際に、医療者や、介助者の付き添いがないというのも異常なことだと思う。

ハンデを補うことが法律で認められた権利だとするなら、健常者が歩いて通学するということは、その子どもたちと一緒に移動して通学できるだけの支援ができる体制を整えなければ、ハンデを補ったことにはならない。
「合理的」という言葉が使われているが、この合理的というのは、「学校に行ければ通学の方法は最も費用のかからない方法でいい」と捉えられがちだがそうではない。
通学という行為が、教育を受ける権利の一部であるかどうかという論議は、障害を持っている子どもたちにとっては、どうでもいいことであり、「友達と一緒に通学する」ということ自体が、「生徒」という枠の以前に「人」としての基本的人権を守ることになっているという考え方は間違っているのだろうか?

個人の病気や障害で起こることは個人の責任であっていいと思う。
その個人を支援するための方法をきちんと考えるべきである。

学校側でも保護者でも、医療機関でもいい、誰かが「医療者を付けないと命を守れない」と判断し、そのための支援サービスが要求できていたならと思う。

現在の学校には、そのほとんどのケースで、個人的に医療者や介助者が付いているケースは存在しない。
学校の教員がそれにあたっているのだ。
これは本来、教員の仕事ではないし、教員にさせるべきでもない。
そういうことが、異常だと思えないことにこそ問題があるのだと思う。

アバター
2019/06/04 03:15
コメントありがとうございます。

そうなんです、ただただ切ないのです・・・・
アバター
2019/06/02 21:43
この出来事、残念ながら知りませんでした。

なんか・・・せつないね・・・

今回のケースだけではなく
普段の様子が判っていないと緊急なのかどうか
きっとわかりにくいし、
いちいち学校にお伺いを立ててから救急に連絡となると
手遅れになる可能性があるわけで
救急に連絡する事に躊躇しないようであってほしいなと思いました。



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