紫陽花
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/06/04 11:03:56
紫陽花は心変わりの花
一輪として残さず色を変える
雨に濡れてほんのり風に揺れ
見る人をだましていく
あなたもそうだったのか
心変わりは悲しい
いつしかあなたに追いつくことなく
あなたは振り向くこともなく
悲しい心で紫陽花を見た
おまえは何を考えているの
私の心がわかるの
ならばあの人を返して
降り出してきた雨に濡れ
行く手も分からずあなたの後を追う
どこにいるの
私はここよ
聞こえるなら来てほしい
どうしたのだろう
君はどこだろう
いつの間にかはぐれて
僕の後ろへ消えていった
君は何を考えているのだろう
僕の本心がわからないの
君だけを愛しているのに
なぜか紫陽花に変わったように
雨に濡れないで
ここにおいで
ここに僕はいるよ
だから早くおいで
すれ違いは悲しい
愛は紫陽花の様に色を変えない
幾度となくめぐり逢いを重ねて
大きな愛へと変わっていく
だから紫陽花の色に負けないで
そうですね。
タウンの草むらを見てくださいな。
カタツムリがいますよ^^
手元に寄せる
紫陽花の花を
したたり落ちる雨水が
涙の代わりに落ちていく
私の愛の色は変わらないのに
いつかは変えてみせる
私と同じ色目に
きっと・・・