Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


きらきら、箱根その1

仮想タウンでキラキラを集めました。

2019/06/18
キラキラ
集めた場所 個数
教会広場 5
ゲーム広場 3


きらきら、教会。ゲーム

箱根へ一泊二日に出かけてきた、そのときのことを三回にわけて。

 四月末にとある事情で箱根に行ってきたことがあった。楽しくはあったけれど、個人の意見をとおしにくい旅行でもあったので、六月にまた行くことにした。
 東京から近い温泉街ということもあり、何回か来ている。小学校の修学旅行も伊豆箱根だったような。もしかして一番来ている温泉地かもしれない。芦ノ湖、塔ノ沢、仙石原……。これらは泊まったことがあるので、今迄あまりなじみのない場所、大平台に宿を取った。
 ここは箱根玄関口の湯本からそれほど離れていない。湯本は車で通っていると、お土産屋さんなどが立ち並んで楽しげだったから、ぜひ散策してみたかったので、それで選んだということもある。
 そう、家から、また車で。天気は雨の予報だったが、曇っている。わたしが海が好きなので、連れ合いが海沿いを走ってくれた。西湘バイパス。海が近くなってきたなあと気配でわかったが海が見えない。だが、突然見えた。曇り空で海の色もどんよりしていたが、そのうちに晴れて蒼さを増してきた。空と海は繋がっているのだ。
 あれはなんだったのかしら、サービスエリア? 昔のドライブインみたいなところに立ち寄る。時間は一〇時近く。昼食にはまだ早かったが、この日のこれからの予定を考え、食べることにした。箱根でお蕎麦かなあと思っていたのに、湘南のしらすをつかった海鮮丼。うれしい番狂わせだった。目の前には晴れ間の下で波打つ海がある。

 海から離れると、もうほとんどすぐに箱根の玄関口。山のイメージなのに、海が存外近い。知っていることなのだが、来るたびにそのことを実感する、というか。
 箱根湯本駅あたりの賑わいを車でまずは横目で見て、山道をのぼる感じで強羅のほうへ。標高差はあまりないのだが、強羅あたりで三〇〇何メートルか、道沿いの緑が、麓よりも新緑に近いような気がする。わたしが普段、家の近くでみる緑は、もはや新緑を通り越して、しっかりとした緑になりつつある。気のせいだろうか。けれども、四月末に箱根に来たときも、もうすこし山の上のほうだったが、まだ葉桜ではあったけれど、桜が見られたりしたから、あながち印象に間違いはないのかもしれない。ほんのすこし季節がゆるやかにやってきている。
 強羅には、箱根美術館目当てで行った。ここは焼き物を中心とした美術館で、縄文時代から江戸時代までの日本陶磁器を常設展示している。さらに苔庭のある庭園が見応えがあるとのこと。
 苔庭と縄文土器にひかれて、来てみようと思ったのだった。
 展示作品については、予想どおりだった。どうも焼き物には、触手がのびない。ただ縄文土器を箱根の緑のなかで見たかった。縄文土器は二点の展示があり、二つともわたしの好きな時代、縄文中期のものだった。塑像がいちばん力強い時代。とくに新潟県出土の火焔土器。ここでこんなほぼ完全な状態で、しかもかなり大きめのものに出会えるなんて。
 ほかに千葉県出土の古墳時代の兎型埴輪などに目がいった。小さな耳、大きな足の兎。
 庭園は、思ったよりも起伏があって、それが山間なのだなと今更ながら思わされた。平地ではない、ましてや高原でもない、山の中腹の美術館(庭園)。湧水なのか、清冽な水が流れ、下草のように生えた苔が新緑っぽい緑で、目にしみる。
 この強羅でゆっくりと昼食をして……と思っていたのだけれど、先に触れたとおり、もう食べてしまったので、予定よりも時間が空いてしまった。美術館から近い、強羅公園へ行くことにする。通りかかったことはあるけれど、なかに入るのははじめて。バラ園が見頃で、噴水のある池、熱帯植物園、クラフト工房での体験など。こちらもやはり段差を活かした公園だった。植物園的な公園は、なんとなく平地で見るものだと思っていたので、訪れたときも、場所がどこにあるのかわからなかったぐらい。とても近いところにあったのに、だたっぴろい空間が拡がっていると思い込んでいたので、見過ごしてしまったのだ。
 色とりどりのバラ、企画展的なスペースで、アジサイたちが並んでいた。バラのアイスをいただく。食べられるバラが添えられていた。食べてみても、ほとんどバラは感じられない。バラのつぼみごと食べるのだが、なんだか葉っぱを食べているみたい。かすかにバラっぽい香りがあとからすこし口の中にひろがった。
 なんにせよ、植物園の散策はそれでも心地よい、大きなナンヨウスギ。家にある珪化木はこの木の化石なので愛着がある。おもわず見上げる。

(続く)

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