Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


走馬灯


ろうそくのぼんやりした光
くっきりと形を表さない
色とりどりに浮かぶ形は
一体どこに行ってしまったのだろう


まるで何もなかったように
そこには光があったはずなのに
本当はそこの足元にあったはずの
影に気づかなかった二人


絡み合ったはずの二人の想いは
ほどけるはずはないと思っていた
もしかしたらゆるみことを
恐れていただけかもしれない


冬の走馬灯は寂しすぎる
こんなに夜は長いのに
そんなものじゃ明るくなれない
だから今は照らさないで


あきらめるのも恋の道だと
誰かがいじわるにささやく
この夜はどこに向かったらいいのか
立ちすく詩ている今だけど


走馬灯は持たずに行く
ささやく声なんかいらない
黒くなった川の表をだた見つめて
あの日の二人をじっと見ていたい


きれいごとじゃない愛だった
そこから今遠く離れたとしても
美しさしか残らない
ゆるゆると回る走馬灯

アバター
2019/07/01 10:43
セカンドさん

子供の頃の影踏み遊び
お日様に照らされて
追いかけっこで踏みまわる


今はおぼろな光を見つめ
あなたの影を探している
どこに行ってしまったのだろう
まだたどりつけない
アバター
2019/06/27 02:33
かすかに回る光の中
陽炎のようにあなたの面影が甦る

走馬灯から生まれて来る
一途な影をわたしは強く抱いた



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