Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


きらきら、雨の朝顔、昼の土偶

仮想タウンでキラキラを集めました。

2019/06/26
キラキラ
集めた場所 個数
展望広場 5
ニコット山 3


きらきら、展望とニコット山

 六月。今年は晴れ間が多いほうだと思っていたが、やはり梅雨なのだ。土曜日、二週にとも出かけてきたのだが、どちらも結局雨だった。
 一つ目は、「発掘された日本列島二〇一九」展。東京都江戸東京博物館を皮切りに花巻市博物館、三内丸山遺跡センター、名古屋市博物館、大野城心のふるさと館と巡回する。江戸東京博物館では六月一日─七月二十一日まで。去年出かけて興味深かったので、今年もぜひ行ってみたかったのだ。
 小雨の土曜日。二時半から文化庁文化財調査官による解説が行われるというので、それよりも前に着いて、館内を回りたかった。一時間ぐらい前に着いた。こちらは江戸東京博物館の常設展観覧料のみで観ることができるので、まず常設の江戸の暮らしのあたりを観て回った。写真撮影OKという案内が増えたような気がする。インスタなどを意識してなのか。
 たしか北斎の画室を復元したものがあったなと探す。なかなか見つからなかった。それは記憶にあ矢山ったものよりも小さかったから。実物大だとばかり思っていたのだが、探し当てたそれは五分の一の縮尺だった。それほど印象が強かったということなのだろう。
 復元した画室は、弟子の露木為一が描いたものを再現、一九四二年、北斎八十三歳頃、現在の江戸東京博物館からそんなに離れていない榿馬場(両国四丁目)の借家で、手前に畳の上にかがんで絵を描いている北斎、奥に娘の阿栄がいる。
 それらを観てまわったのち、企画展の「発掘された日本列島2019」へ。
 開催概要から。
 「 全国では年間約9000件に及ぶ発掘調査が行われていますが、その成果に実際に触れる機会は極めて限られています。そこで、より多くの方が埋蔵文化財に親しみ、その保護の重要性に関する理解を深められるよう、本展では、近年発掘された遺跡のなかでとくに注目を集めた12遺跡について速報展示を行います。
 また今年度は、特集として被災地の埋蔵文化財と発掘調査の紹介、さらに史跡名勝天然記念物保護の展示を行います。」
 まず説明を聞く前に展示を見ておきたかったのだ。今年は特集の関係からか、速報展示の数が去年より少ない。去年が24あったから、ちょうど半分。
 ただ、わたしが個人的に興味のある縄文時代のものは、チラシなどにもなっている土偶が発掘されていて、それを目当てに出かけたのだった。青森県西目屋村の「白神山地東麓縄文遺跡群」。こちらは展示解説によると、「白神山地東麓に位置し、岩木川右岸の段丘に立地します。発掘調査で見つかった十七遺跡は、縄文時代初頭の草創期から、終末の時期である晩期まで、連綿と営まれたものです」とのこと。
 この展示で、とくに土偶にひかれた。板状土偶、遮光器土偶。あとで聞いた展示解説では、祭りに使われたのではといっていた。そしてアスファルトで修理した痕跡がみられる土偶もあると。
 静かな想いの結晶。ものいわぬものたちの圧倒的な気配。
 この企画展でも写真撮影してよいとのことだったので、展示解説が始まる前に、縄文のあたりだけ、撮影させて頂き、そののち、ゆっくりと観てまわった。
 そうして、二時半からはじまった展示解説に参加した。だが、ごめんなさいなのだが、これを書いているのが展覧会にいってから少し経っていることもあって、ほとんど忘れてしまっている。記憶にのこっているのは、さきのアスファルトのことと、縄文や弥生、古墳時代を語るときに出てくる言葉が、つい、祭りや祭祀というものになってしまう、といったことだけだ。たとえば、土偶は儀式、祭りで使われたのではなかったか、古墳時代の古墳の造り出し部では、なんらかの祭祀の舞台となっていたのではなかったかなど。
 ビデオ上映、今年はあまり興味をひくものがなかった。上映時間も短い。去年は発掘地に関わるビデオ上映が盛り沢山で、興味深い内容が多く、時間も長いので、見るのに苦労したぐらいだったが。今年はすこしさびしく思いながら素通りした。

 企画展会場を後にして、また常設、こんどは明治から現代のあたりを見てまわり、そのあと一階のミュージアムショップへ。
 以前はもっとミュージアムショップが広かったようだと記憶しているが、売り場面積が縮小されている。休憩所かなにかになっているようだ。
 両国駅近くに、ミュージアムショップ的な場所があったので、そちらに寄ってみる。観光案内所があり、飲食店があり、お土産屋さんがあり…。感覚的には道の駅のようだ。
 そこで、なぜか電気ブランというお酒が売っていたのでつい買ってしまった。
 ブランデーにワイン、ジン、ベルモット、ハーブなどをブレンドした比較的アルコール度数の高いお酒で、誕生は明治だ。
 古い時代のお酒ということで、どこかノスタルジーがあった。はじめて飲んだのはずいぶん前だが、飲んで驚いた。アルコール度数が高いことは知っていたが、リキュールだとは思わなかったので、甘さに驚いたのだ。甘くて、きつい不思議なお酒。飲みやすくって、けれどもむせそうな。
 外でしか飲んだことがないのだが、そのたびに不思議な驚きがいつもするのだった。甘いくせにハード。明治の味。
 電気ブラン。最後に飲んだのはいつだっただろうか。ずいぶん飲んでいない。それで懐かしくなってつい、購入してしまった。
 それから、もう十日ほど経っている。まだ電気ブランは冷蔵庫で冷やされたまま。そのうち、近々。
 二つ目の土曜日の出かけてきたところは、どしゃぶりの雨のため、なんだかうやむやになってしまったので省略する。出かけたのに中止のような、そんな中途半端な……。
 家の朝顔のツルは、今日も伸びていたので、支柱に巻き付け直した。彼らとの楽しい交流が始まりつつある。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。




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