Nicotto Town




 あの夏と口にするならば
  開けた道と 閉ざした心が折り重なる

 今ならば、と 口に出来るならば
  何故を 現実に 引き込まなかったのか?と

  上へ 上へ
   何処までも空に届こうとする
    大きな 大きな 黄色で埋め尽くされたその場所で
      僕は きっと...

  間に合わなかった 脳が散り散り焦げていく
   見えるものが黒や白 そのうちダンダン、ダンダン、

   真っ赤に開けた世界は 僕一人だった
    嘘だろ?皆此処を目指していたはずだろ?
   そんな風に唖然と立ち尽くす僕に
    もう 此の脳を支配する余計なデバイスは接続する事無く
        今に 至る

        今に 至る

        今に 至...


   至福を概念で押し込もうとしたから
     こんな風になったんだ
   
   黄色だけで塗り潰された場所で
    佇むだけを選んでいたならば
     今頃僕はこんな所に居なかっただろう

    端子はいらない デバイスも必要としない
     起動スイッチは 押してはならない
       其れさえも 無害要なる無花果の様なもの

    世界は偽りの中 ヒョウタンの様な形の中で
      本当は 閉ざされて在るんだ





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