好きな『芸人』の話をする。
- カテゴリ:お笑い
- 2019/07/25 17:36:17
NHKのスクランブル化を訴える政党が参議院に議席を得ました。
腹立ちを通り越して悲しくなってくる昨今の芸能報道を見ていると、
テレビを拒絶する人が増えているのも首肯できる。
痴性と狂養に溢れた私ではありますが、
あのバカ騒ぎを批判したくなっては自重するということの繰り返し。
関わるだけで低能に感染しそうだ。やめよう。ゼッタイやんないぞ。
ギリヤーク尼ヶ崎や大野一雄を挙げるのも大人げないんですが、
『芸人』とは卑であり差別される側である、という意識があってほしい。
いかがわしさ、異物、見てはならぬもの……そういう一面が現代は皆無です。
だから芸人『風情』が、タレント『如き』が知識人顔でテレビに溢れ、
市井の生活感に溢れた「素人の」立場から意見を述べている。
おっと、批判するのはやめておこう。世の中はそうなってしまったのだ。
軌道修正。まずは亡き桂歌丸師匠の好ましさ(ハマっ子だから贔屓する)。
正直なところ、決して上手な落語家ではないと思うんです。
小さん、志ん朝、小三治、談志、先代の円楽と……比べちゃうとね。
だが、あの飄々とした佇まいと軽いマクラは誠に好ましい。
芸人なんて、噺家なんてのはね……という謙虚さが溢れてるんです。
この、世間様から一歩引いている姿勢、これを私は『粋』の一種だと思う。
次に大川豊率いる大川興業(明治出身なので贔屓する……わけではない)。
大して見てないし、ファンともいえませんが、いかがわしさが美しい。
江頭2:50を真面目に論じる仕事を誰かやってくれんかな。湯浅学とか。
鳥肌実、未だに活動してますね。陰ながら応援しています。
彼が出始めたころ、雨宮処凛氏も活動を開始してました。
現在は全く違う道を歩んでますね。鳥肌はスキ。雨宮氏はほとんど読みません。
ショパン猪狩、あの芸風を継ぐ人がいないのは残念です。
ケーシー高峰はキライですが、ショパンの下品さには『品』があった。
非常に表現しづらいんですけど、卑俗でありつつ品を保つのが『芸』だと思う。
どうでしょう。政治経済、三面記事でコメント求められても、
芸人風情が意見するなんておこがましい、と逃げ回りそうな人じゃないかしら?
渥美清にもそれがあった。森繁以降の芸「能」人から失われた資質ですかねー。