風景
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/08/07 12:46:42
「ごめんね」って君が言った
その言葉は僕が言うはずだったのに
君に先を越されて
いう言葉を失った
あの時
君は愛を落としたばかりで
下ばかりを向いていて
僕のことなど見えなかった
「どうしたの?」って聞いたら
壊れ落ちそうで
そんな華奢な君を
見つめることしかできなかった
幾何かの時間をおいて
君はサークルに戻ってきたけど
心はまだ濡れていたはず
ハンカチでは拭き取れない
僕は気付かなかった
君は気付いていた
僕が君を愛していることを
あの日からずっと見ていたことも
「ごめんね。○○君が好きなの。心配してくれてありがとう」
「ごめん。僕こそ邪魔になっていたかも」
「そんなことないわ。優しいあなただもの。きっといい子が現れるわ」
その一言が苦しかった。
僕の希望は散った
何も残らずに何も変わらずに
ここまでの時々が空しいだけで
涙さえ消えていた
昨日までは戻れない
ならば明日を使おう
傷ついた心を持って
何時しかそれも捨て去るだろう
一つの愛に別れを告げた
心で涙を流し切って
彼女を見るたびに心が締め付けられるけど
いつしかそれも風景になるだろう
すてきなフレーズがいっぱいですね。
いつもすごいな~って思ってます。
目指せ!セカンドさん!ですw
そんな時空
無限の宇宙へ一緒に旅立っても
ただ存在が隣にいるだけ
決して交わることが無い
同じ景色を見ても繋がることも無い
右へと大きくカーブを切って
離れて行く
そんな必然性に
明日を祈ろう