謝罪広告
- カテゴリ:日記
- 2019/08/25 13:41:23
リンリーン、電話がなる。
「もしもし、沖人です。」
「後輩のNです。先輩、またやらかしましたね。」
「久しぶりだな。君のことを知らない人達も増えているんじゃないか。」
「そうです。後輩K君の出番の方が多くて嫉妬しています。」
「なんの用だ。」
「創作小説ですよ。また、失敗作になりましたね。」
「反省をしている。それ以上に、誰も気付いてくれなくて、落ち込んでいる。」
「そもそも怪談でも、ミステリーでもないじゃないですか。」
「どういことだ。」
「去年は、環八とカンパチ。今年は、階段と怪談。ただのおっさんの駄洒落です。」
「そうだ。おっさんは駄洒落が気づかれなくて、冷たい空気が流れるのがいたたまれないんだ。」
「反省をしているんですか。」
「反省をしている。徹夜で富士山に登って疲れ果てているのに、タピオカを数えていたところだ。」
「何個入っていたんですか。」
「91個だ。84個、85個、86個と数えていき、ひょっとして、88個じゃないかとワクワクしてたけど91個だったときは、バレンタインデーに今年はチョコを貰えるかなと思っていたけど、結局、貰えなかったような寂しい気分になったぞ。」
「小説を書いた後に数えてどうするんですか。先輩、富士山と高尾山の違いが分かっていないんじゃないですか。」
「同じ山じゃないか。僕は、人を分けへだけなく接することをモットーとしているんだ。」
「いやいや、3776mの日本最高峰とケーブルカーもある599mの山を一緒にしてはいけません。登った服装が富士山に失礼です。」
「何がいけないんだ。普段着のバミューダパンツだけど、登山だから肌を出したらいけないと思って、サッカー用のストッキングをはいていったぞ。」
「いえいえ、Tシャツ4枚の重ね着は、なんですか。」
「富士山に出発する準備が30分しかなかったんだ。仕方ないだろ。支店のMが悪い。夜の10時に家を出ないといけないから、早く帰ろうと思ったのに、長電話をしてくるんだ。」
「Mさんが、可愛そうですよ。相談の電話をしたのに、先輩が一方的に、俺ならこうするとまくしたてて、Mさんが無言になったら、どうして何も言わないんだ、お前が無言になったら、俺がアドバイスできないだろと言ったりして。」
「恋人や奥さんの電話だった、相手が無言になっても、じっと、しゃべるまで待つことができるかもしれないけど、早く、登山の準備をしないといけないのに、どうしてMがしゃべるまで待たないといけないんだ。あいつは、40歳なのに一回りも下の可愛い嫁さんと結婚したんだぞ。悔しいじゃないか。」
「完全に公私を混同してます。それにしても、Tシャツ4枚の重ね着の発想が分かりません。」
「無地のTシャツの上に、長そでのTシャツ、その上にTシャツ、さらに大きめのTシャツ。富士山が暑いのか寒いのか分からなかったんだ。12単衣がある我が国において、重ね着が悪いわけがない。ちゃんと登山靴も合羽も持っていたぞ。」
「富士吉田に、紐も通していない登山靴を持っていきましたね。それにしても、けちな先輩が、よく登山靴や合羽を買いましたね。」
「会社に入って少したった頃に支給されたものだ。おそらく会社は、アマゾンかパプアニューギニアあたりに飛ばそうと思っていたんじゃないか。そのまま、使わないまま持っていたんだ。」
「それは、20年も前の話じゃないですか。20年も使わずに、よく持ち続けていますね。」
「いつアマゾンに飛ばされても、おかしくないからな。登山靴も合羽も本望だろう。20年間も出番がないまま、今日の日を待っていたんだ。」
「先輩、ほんの少しの間くらい電話で考える時間を待ってあげてください。」
「いや、Mが20代と結婚するなんて、お父さんが許しても俺が許さない。」
「先輩と話していたら、僕が疲れてきました。早く、睡眠うどんを買って、登山の疲れをとってください。では。」
ガチャン、ツーツーツー
大辞林によると、バミューダパンツは、「半ズボン」。半ズボンでいいでしょう。ハーフパンツを見ると丈が短いですね。ひざ下まであるタイプの半ズボンでした。
魔のバミューダ海峡・・・舟の遭難・・・なんだかそんな話ありましたね~~~
目が疲れているのに、僕の創作小説を読んではいけません。眼だけでなくて、時間も無駄になり、読後感も爽やかでないものばかりです。それか、苦行と思って楽しんでください。
さなちゃん
5合目は雨が降っていたけど、それからは、ピーカン照りでした。日焼けして、今、顔の皮がむけつつあります。
たまちゃん
徹夜で登ったらだめですね。一回り下なんて大したことない。僕は、二回り下を目指します。
蓮さん
3か月前に登山することを決め、準備は1時間前に開始しました。不思議となんとかなるものです。
genzoさん
八ヶ岳も下の方に見降ろせ、てっぺんに立った気になれます。二コタのランキングのお立ち台なんて目じゃありません。
ゆりかちゃん
登山は卒業し、山城跡に留めるようにします。富士山は、砦を頂上に作れば、難攻不落のような気がしますが、聖徳太子が黒馬で富士山に登ったという伝説があるので、武田の騎馬隊には敵わないかもしれません。
mさん
近くに、剱岳、立山、薬師岳とメジャー級の山々があるじゃないですか。登山後の温泉が格別でしょう。
アマゾン・・・火事で大変みたいですねぇ
登山かぁ~~~良い景色見られていいんですけどねぇシンドイ(-.-)
失敗作だなんて御謙遜を^^
オチが駄洒落でも、沖人さんの小説はいつも面白いですよ♪
猛暑には、冷たい空気が流れるくらいが心地よいのです。
夏の風物詩にぴったり!
え。その恰好での富士山は、本当に瀕死になりそう><;;
落石事故もあったし、次の登山は気をつけて下さいね。
Mさん、ご結婚おめでとうございますv
一回り程度なら、今時珍しくないかも?
先日、二回り年の差で結婚した偉人の話を聞きましたが、若い奥様のために健康に気を配り、当時としてはびっくりな長寿で、奥様を看取ってから後を追うように亡くなられたそう。
そういう人なら、年の差があっても問題なしですね。
かの有名な貝原益軒さんのことです。
Mさんに、ぜひ養生訓をお勧めして、沖人さんも許してあげてくださいね(*^-^)
沖人さんの事だから計画して登ったのかと思ったけど
そうじゃなかったんですね。。。
今回もてんやわんやだったのですね(笑)
でもほんと、一回り下と結婚するなんて、Mさんやるな~
私もうらやましいです♪
お天気大丈夫でしたか~
お疲れさまでした~ (๑´◡`)_旦
読まないようにしているのですみません<(_ _)>
去年のと引っ掛けたり工夫されてるんですね~、
後輩Nさんは気づいて優秀ですね(*^^)v
登山服はよく分からないですが、工夫次第でなんとかなるものと捉えて良い物か、悩む服装だと思いました。靴は忘れないで持っておいて良かったですね。
Mさん一回りも下の方との結婚凄いです(;゚Д゚) 自慢話にしか聞こえないと言えるかも(笑)