Nicotto Town



心に翼を持っていれば、貴方の物語の扉は開かれる

空は飛べなくとも、心に翼を持ち続けていれば何時でも貴方の物語の扉は開かれるのです

もらったステキコーデ♪:22

それから暫くの間、金魚の頭や尾鰭を撫でてみたり、一緒に泳いでみたりと
とても楽しい時間を過ごしていた

―ガチャ

外から鍵を開ける音がした
すると、私の足先から徐々に消えはじめた

(最後にあと一回…!)
私は消えていく体で必死に金魚に近づくと、両腕で金魚を抱きしめた

「私のもとに来てくれて本当にありがとう、君と一緒に過ごした日々は決して忘れないよ」

言い終わると同時に、私の体は水槽から完全に消えた

「おかえりなさい」
「…ただいま」

私は、再び大きな鍵を持った女の人の前に居た

「どうやら、無事願いを叶えることができた様ですね」
「…はい、ありがとうございます

私の様子に、女の人は満足そうに微笑んだ

「どうか、これだけは忘れないでください
例え空は飛べなくとも、心に翼を持ち続けていれば何時でも貴方の物語の扉は開かれるのです
…何時かまた会える日を楽しみにしていますよ」


++++++++++++++++++++++++++++++++++++


「…あれ?」

気が付くと、自分の部屋のベッドの上に居た
外に出る時に履いていたはずのスニーカーは履いておらず、カードも無くなっていた

「夢…だったのかな?」

取り合えず顔を洗おうと洗面台の鏡を覗き込んだその時、髪に金魚藻が引っ掛かっているのを見つけた

「…夢じゃなかったんだ」

その時不意に、あの女の人が最後に言った事を思い出した

「例え空は飛べなくとも、心に翼を持ち続けていれば何時でも貴方の物語の扉は開かれる…か」

そう呟くと、何時ものように顔を洗い始めた


fin.








アバター
2019/09/22 00:10
コメントありがとうございます^^

此方こそ、私の拙い創作話に最後までお付き合いいただきありがとうございます。
ぶっちゃけ、てりぃさんの催促?が無かったらこの話は生まれてなかったと思います。
ステキな話と言って頂けて嬉しいです^^
アバター
2019/09/21 09:12
読後感がなんどもいえずいい雰囲気ですね。
日常に戻るけど、いつもとちょっとだけ意識が変わっているような。
ステキなお話をありがとうございます^^
アバター
2019/09/19 23:54
コメントありがとうございます^^

金魚、とても大事にされていたのですね^^
めーぐるさんに飼われていた金魚は幸せ者ですね。

拙い創作話に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
アバター
2019/09/19 18:18
フィクションでしたか^^
昔、すごく可愛がっていた金魚がいたので物語を読みながら感情移入してしまいました。
良いお話でした♪

これからも心の翼でどこまでも果てしなく飛んでいけますように♪



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