ヤンキーと絡んで候。(オレオレ詐欺編)
- カテゴリ:日記
- 2019/09/29 18:47:42
プルプルプル、プルプルプル
「はい、もしもし」
「あ! 母さん? 僕、僕、僕なんだけど!」
「はぁ? どちらの僕ちゃんだよ?」
「やだなぁ、母さん。 僕の声を忘れたの?」
「お前こそ、母親の声を忘れたか!」
「やだなぁ、母さん。 僕は一秒たりとも忘れたことは・・・、あれ? 声が変だけど、風邪でもひいた?」
「お前の母ちゃんは、風邪をひくと こんなイケメン声になるのかよ!」
「あ、父さんでしたか?」
「ちげーし! 父親でもねぇし!」
「じゃあ、伝言を頼みたいんですけど、ええと、ちょっと 言いにくいことなんだけど」
「金か? 金の無心か!」
「え! よくわかったね、さすが!」
「で? 何やらかしたんだよ? 株で失敗したか? それとも、カジノ?」
「違う、違う!」
「じゃあ、会社の金を落としたとか? それとも、不倫発覚!」
「違う、違う、違うってば!」
「じゃあ、何だよ?」
「あのね、まじめにコツコツ、みんなの暮らしと経済、安全のために頑張ってきたんだけどね、」
「見上げたもんじゃねぇか」
「だけどね、ちょっと予算が足りなくなってきてね、」
「幾らだ? え? 300万か? それとも、500万?」
「違う、違う!」
「じゃあ、800万? それとも、い、い、いっせん、」
「違う、違う、違うってば!」
「じゃあ、幾らなんだよ?」
「2%ほど 」
「はぁ!?」
「2%ほど、どうしても足りなくなったの」
「2%? そんなもんでいいのかよ?」
「うん、とりあえず、今のところは 」
「まぁ、それくらいなら出せるかもしれねぇな」
「え! いいの、やったー! じゃあ、今までの8%と合わせて、10%いただきます!」
「はぁ? なんだよそれ? 聞いてねぇぞ!」
「あれ? 随分前から言ってあったよね?」
「そうかもしれねぇけど、なんで このタイミングなんだよ! こんな不景気な時に!」
「今まで、ずーーーと先送りで来てたんだよ! 今やらずに、いつやるの?」
「今ではねぇだろ! 台風の被害もあったのに! このまま先送りでも、誰も文句は言わねぇぜ!」
「ダメダメダメ、先送りなんて! それに、この増税計画は、ノダくんとの約束でもあるんだからね?」
「誰だよ?」
「あれ? 知らない? 自分のことをドジョウだと思っていてね。 あれ?ナマズだったかな… 」
「とにかく、我が家には10%も出せる余裕はありません!」
「そんなこと言わずに、10%ちょうだいよー!」
「出せません!」
「あ、現金が無理ならカード払いでも大丈夫だよ!」
「てか、お前、電話をかける相手を間違えてるぜ?」
「え? 僕の実家じゃないの?」
「ねぇけど?」
「え? まさか! 嘘だよね?」
「じゃあ、万が一 ここがお前の実家だとして、俺を誰だと思ってるんだよ?」
「彼氏さんですよね?」
「誰のだよ!」
「え? 彼氏さんじゃないということは、誰? 怖い、怖い、怖い、誰、だれ?」
「お前こそ、誰だよ!」
「ヤベですけど?」
「え? 名乗る?」
「名乗るでしょう、普通」
「じゃあ、今すぐ警察に通報するから!」
「え? なんで? 僕、何もしてないけど?」
「それと、言ってなかったけど、この通話は録音されてるからな!」
「え? そうなの?」
「いま、電話による詐欺が横行してるだろ? だから、その対策で録音してるってわけ!」
「それなら、始めに言うべきじゃない?」
「始めに言ったら、すぐ切るヤツがいるだろ?」
「すぐに切ってもらった方が、いいような…」
「いきなり切られたら腹立つだろ! 電話に出た途端、プツッと切られたら!」
「まぁ、それもそうだけど…」
「と言う訳だ。 間違えてるんだから、かけ直せ」
「ごめんなさい、長々と。 あ、そうだ! お詫びに 何か 一曲歌います!」
「はぁ!?」
「これ、録音されてるんですよね? 永久保存版にしていいからね!」
「いらねぇ、いらねぇ! そういうの いらねぇから!」
「まぁ、そう遠慮なさらずに。 ア、ア、」
「歌う気、満々だな?」
「では、歌わせていただきます! つ、あれ? 切れた…。歌う前に切るとか、なんなの?」
プルプルプル、プルプルプル
「はい、もしもし」
「あ、母さん? 僕、僕、僕なんだけど!」
「またか!」
「あ、父さんでしたか?」
「ちげーよ!」
「じゃあ、伝言を頼みたいんですけど、」
「金だろ、どうせ 金の無心だろ!」
「おぉ! さすが良くわかってらっしゃる!」
「幾らだ? え? 15%か? それとも、20%?」
「違うの、違うの! 今度は、お金が必要なの」
「ついに来たか!」
「あのね、今度 合コンがあるんだけど、」
「行くな、行くな! 金がねぇヤツは、合コンなんて行くな!」
「そ、そんなぁ、僕が行かないと 西軍が負けてしまうよぅ」
「はぁ? 何のことだよ?」
「あのね、今度の合コンは、東軍と西軍 8万人対8万人に分かれて行う 規模の大きなものなんだけどね」
「やけに人数が多いな? まるで、関ヶ原の戦い! あ! だとしたら、西軍はやめておけ!」
「え? なんで? 西軍に付くって、イシダくんと約束しちゃったけど」
「だったら、なおのこと西軍は やめておけ!」
「そこまで言うなら、考え直してみるけど…。当日、後ろの方で様子を見ながら決めるんじゃダメかな?」
「で? 幾ら必要なんだよ? 3千円か? それとも、5千円?」
「10万円必要なの」
「はぁ!? 随分、べらぼうだな!」
「だって、今度のは 規模が大きいから」
「それにしても、会費 高すぎだろ!」
「無理なら、8万円でもいいけど…」
「なんだよ? 10万と8万の その違いは 何だよ?」
「あのね、その場で食べる場合は、10万円でね、お持ち帰りする場合は、8万円なの」
「えっ! お持ち帰りできるのかよ! だったら、そっちの方が断然お得だろ!」
「えー? そうかな? みんなで その場で食べた方が 楽しいと思うけど?」
「それもそうか…。 うーん、その場で食うか、持ち帰って食うか? それが問題だ!」
「できれば、僕は その場で食べるコースにしたいんだけど。だからね、10万円! 現金が無理ならカード払いで大丈夫だよ、その方が ポイントも付くし!」
「残念だったな、俺は 遊戯王カードしか持ってねぇぜ!」
「じゃあ、バイク便が行くから、その人にカードを渡してくれる?」
「てか、お前、電話をかける相手を間違えてるぜ!」
「え? 僕の実家じゃないの?」
「ねぇし!」
「本当に? まさか、僕が間違えるわけがない、」
「じゃあ、万が一 ここがお前の実家だとして、俺を誰だと思って話してるんだよ?」
「ええと、母さんではなく、父さんでもなく、」
「彼氏でもねぇぜ!」
「あ! シロでしょ、シロ!」
「誰だよ?」
「実家で飼ってるペットだけど」
「しゃべるのかよ?」
「人工知能犬だからね」
「何だよそれ?」
「AIスピーカーって、知ってる? あれの犬版なんだけど、わからないことを教えてくれたり、音楽をかけてくれたり、届いたメールを読み上げてくれたり、」
「あ、AIスピーカーって、”OK グーグル!” って言う、あれのことか!」
「あ! それを言うと、このブログを読んでる人のAIスピーカーが反応しちゃう!」
「テレビやラジオで言った場合、反応するって聞いたことあるけど、ブログだと反応しねぇだろ?」
「するでしょう? 声に出して読んでる場合」
「このブログを声に出して読んでるヤツ いるかよ?」
「いるでしょう? 幾人かは」
「なら、いい方法を思いついたぜ!」
「いい方法?」
「どうしても、金が欲しいんだよな?」
「うん、欲しい!」
「OK グーグル! 10万円を 振り込んで!」
「え? まさか、そんな方法で、 あ、お金が入金になった!」
この話は、フィクションですよ
あくまでも、フィクションですよw
まさか、国家ぐるみで詐欺が行われているなんて、ありえないですよね?ww
え! ペットの飲食料品は10%なんですか! 生活必需品なのに?
間違って書きかけを公開してしまいましたが、全貌はこんな感じとなりました~
楽しんでもらえたようで、よかったです ^^
オレオレ詐欺 かなり巧妙になってきているので、気をつけましょうね!
ニコみせイベント ご支援いただきありがとうございました~ ^^
猫に邪魔されながら読みました
ペットフードは10%対象なんですよね
全部面白かったです(´▽`)
上手く書いてますよね♬さすがです^^
オレオレ詐欺 怖いですよね(^^)
イベントクリアおめでとうございます(^^)
お仕事お疲れさまです。
おやすみなさい
うっかりして、書いている途中のを 公開していました ^^;
かなり長くなりましたので、読み直していただけると幸いです。
お父さんとお母さんの声はほぼ同じ?