相棒 season18 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2019/10/18 17:23:16
相棒 season18 第2話「アレスの進撃~最終決戦」
テレビ朝日 水曜夜9時~
▼父と娘の確執
今回は初回「アレスの進撃」の後編が描かれました。
「信頼と友好の館」で4人の被害者が出た大量殺人事件の容疑者・岩田を逃がした杉下たち。
警察が岩田の捜索に追われている間に「信頼と友好の館」に潜り込み、あちこち調べた結果、
2年前のフォトスが、定期購読している様子もないのに、なぜか2冊もあることを突き止めました。
それに書かれていたのは、片山雛子がITを利用した軍事ソフトウェアを開発させ、
他国に売ろうとしているという記事。
そして海に面した東屋では、洋上の船がこちらに向けモールス信号を打っていることに気づき、
社美彌子に翻訳させ、彼らが何か送ってきたというメッセージであることが分かりました。
ですが美彌子に連絡したことで、彼らが「信頼と友好の館」にいることを
地元の警察に通報されてしまいますw
居場所を教える代わりに、彼らを罪に問わないでほしいという、実に美彌子らしい采配でしたね。
そんな時、今度は警官が襲われ、軽傷ですみましたが、その警官が襲ったのは
岩田だと証言したため、岩田の容疑は更に濃くなってしまいます。
また岩田は、自分の娘・ミナを含む生き残った4人の男女たちが匿われている公民館にまで現れ、
冠城を倒すのですが、何とか4人は逃れることができました。
ですが4人は「警察は信じられない」と護衛の捜一コンビをまいて、どこかに逃走してしまいます。
また岩田も行方を消し、杉下は海峡を泳いで北海道に渡ったと考えました。
いやいや、20kmとはいえ海峡だよ、流れ速そうだよw
クマでも渡ったのだから人間でも渡れるだろうという話でしたが、確か実際に、熊のいない利尻島で
熊が目撃されたというニュースが、つい最近あったので、それを参考にしたのでしょう。
そして舞台は片山雛子がいる洞爺湖に移り、やっと事件の様相が見えてきました。
ミナたちは、ボランティア活動をしていたギリシャで感化され、ミナを首謀者に、軍事ソフトウェアの
輸出を推進しようとしていた雛子を脅迫し、難民への義捐金を捻出させようとしていたのです。
脅迫に使用したのは、ロシアからアザラシの死体に埋められて海流に流されてきたプルトニウム。
そこへ岩田が乱入、娘と格闘した後気絶させ、プルトニウムの遠隔スイッチ的なやつを奪って逃げ、
洞爺湖を臨みながら、意識を取り戻したミナに手をかけてしまったのです…
▼以下強力なネタバレご注意!
仲間だった甘村井を初めとする4人を殺したのも、父親に護身術を教え込まれたミナ。
彼らは杉下を殺すことをためらい、冠城が杉下を探しに来たことを恐れ、裏切ろうとしたからです。
やはりスマホを流したのはミナではありませんでしたね。
とはいえそれだけの動機で、仲間だった4人を殺すというのは少し納得がいきませんけども、
細身の女性に男性を4人も格闘で殺せるわけはないだろうという思い込みで、完全に騙されましたね。
途中岩田が殺人は自分がやったと自白したところで、誰かをかばってる…
かばう必要があるのはミナくらいしかいないよなぁとは思ったんですけどね。
ロシアが関係していたので、もっと巨悪が出てくるかなと思いきや、案外小さくまとまってしまい、
大風呂敷を広げて小さく畳む輿水氏らしい脚本だなぁと思いましたw
岩田が最後にミナを殺してしまったことには、賛否両論ありそうですが、4人殺してますので
いずれにせよ極刑は免れないでしょうから、長い苦境を味わわせずに自分の腕の中で死なせて
やりたいと思うのも、自己満足の域を出ないとは思いますが、また親心の一種なのでしょう。
このミナを、「バイプレイヤーズ」で中国人マネージャー役を演じた北香那が演じておりました。
この人絶対どこかで、しかもよく見たことがあると思ったのですが、まったく雰囲気が違ったので、
初回のエンドロールを見るまで北であることに気づけませんでしたw
▼疑問点
まずは、海流ってそんな正確に流れるもんなの?てことです。
スマホはともかく、アザラシの死体は途中で何かに食われて骨になって沈んだりしそうですし、
残ったとしても海岸に漂着するとは限りません。
そんな物にプルトニウムのような危険な物を載せて海に投げ込むとか、頭がおかしいとしか思えない…
ていうかあんな沿岸付近に船で来れるなら、何もアザラシの死体でなくてもよくない?w
それから、結局そのアザラシについて研究していた教授は、何も関係なかったってことですよねw
あの教授は単に杉下を巻き込むためだけの存在だったのかな。