風
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/11/03 04:30:31
今日の風は何色
いつも透明じゃない
あの日の風は黄昏色
別れの色をしていた
そう あなたとすごす最後の日
謝ってくれなくてよかった
だってどちらのせいでもない
時間が仲をさいただけ
その傷口は痛くても
もう包んであげられない
今 私はどこに向かっているのだろう
あなたを失って
一人になって
終着点はどこにあるのだろう
行き着けるのだろうか
あなたが去ったカフェの片隅で
人の流れを見ていた
私の心など誰も知らない
知らなくてもいい
私だけが抱えていればいい
愛はどこにあるのだろう
知ることができるなら
あなたを失うことなどなかった
確かに手で握っていたはずなのに
どこで落としてしまったのか
もう拾えない
私一人では
暖かいあなたの手
失ってしまった今では
きらめきさえも消えた
薄墨色の風がふく街を
今日も背を向けて歩く
もう失うものなど何もない
あなた色の風を失くしたから
私色の風は佇むだけ
そうですね。いろんな感じ方がありますよね。
皮膚でも感じるし、気持ちでも感じる。
一瞬の出来事が風をおこしてくることもある。
季節の出来事が心に感じさせるんでしょうか。
強く弱く
冷たく暖かく
花の香りがしたり
海の香りがしたり
そこに感情が加わると
色目を感じるのかなって思います
暖かいオレンジ色に
冷たさの青
青空の青は清涼感かな?
人間の感覚って面白いですね
これも一種の錯覚なのでしょうか?