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いだてん~東京オリムピック噺~ 感想文

いだてん~東京オリムピック噺~ 第41回「おれについてこい!」
NHK 日曜夜8時~
▼徳井問題
今回は、東京オリンピック開催が決まるも、様々な問題が噴出するというお話でした。
しかしストーリー上の問題を語る前に、書いておかなければならないのは、
今回から出演が予定されていた女子バレーボールチームの監督・大松博文を演じた徳井義実問題。
このドラマをご覧の方ならご承知のことかと思いますので、
彼が一体何をしたかは書かないでおきます。
いだてんが注目を集めたのは、事件が発覚したのが収録が全部終わった後だったため、
キャストを変えることも新たに撮り直すことも不可能で、仕方なく徳井をなるべく
カットする方向で、出演シーンを放映することにしたからです。
とはいえ公式サイトの注意書きを見ますと、全部と言っても今回は1分のみだったようです。
そしてドラマが始まる前に、黒い背景でこの件に関する言い訳が掲載され、
かえって悪目立ちしてましたねw
見た感じ、カットされたと言っても結構出ていて、不自然さはありませんでした。
当時、というか、私がまだ子供の頃までスポ根が流行してして、あんな感じの「しごき」は
日常茶飯事のレベルで行われていましたが、今見ると相当ヤバいですよね。
ただでさえ槍玉にあがっているのに、そんな役柄ですから、何だか痛々しさを感じてしまいました。
本当にいだてん、何か憑いてるんじゃないかってくらい、トラブル続出でしたよね…。
それでも視聴率がよければ問題なかったんですけどね…。

▼代々木と朝霞
田畑は東京オリンピック組織委員会の事務総長に就任しますが、この委員会は
本気でオリンピックを成功に導きたいと考える人たちだけでなく、売名や特需を目的に
いっちょかみしてやろうという不純な動機を持つ人々もぞくぞく入ってきました。
中でも厄介なのが、与党自民党の幹事長である川島正次郎。
政治的介入をする気満々の川島に、田畑は猛反発してしまいます。
実際、選手村の問題で、東京の内外にいくつもある米軍キャンプの1つを
譲り受けることは決まったのですが、その中のどこにするかで真っ向から対立。
川島は米軍の意向を尊重して、埼玉の朝霞に決めようとするのですが、
田畑は国立競技場に一番近い代々木がいいと言って譲らないのです。
朝霞は国立競技場から25km離れており、今考えると25kmって
大した距離ではないように思えますが、当時あちこちで道路工事をやっていて、
どこも渋滞していて思うように移動できない環境だったのでしょうから、
25kmって果てしなく長い距離に思えたでしょうねぇ…。
ちなみに来年のオリンピックの選手村は晴海埠頭のすぐ近くだそうです。
国立競技場までどのくらい離れているか分かりませんが、マラソンが札幌な時点で
そんなこと考えてもあまり意味ないと思えてしまいますねw

▼柔道とバレーボール
新たな競技種目についても選定が難航。
日本としてはなるべく多くのメダルを獲りたいので、日本人が得意な種目を、
そして観客を呼び寄せるためにも日本人に親しみのある種目を追加したいのですが、
田畑は柔道とバレーボールで板ばさみになってしまいます。
柔道は亡き嘉納の夢でしたし、バレーボールは日本人受けしやすく強い選手もいる、
田畑の中ではバレーボールに決まりつつあったのですが、そんな時嘉納の肖像画が入った
額縁が外れて音をたてたため、柔道に決めることにしましたw
このエピソードは本当なのでしょうかw
現在柔道は全世界に広まり、押しも押されぬ種目となっていますが、
この時彼らはそんなことを予想だにしなかったでしょうね~。
しかし、バレーボールも追加したい日本は、IOC総会でバレーボールを追加する代わりに
近代五種を取りやめると言ったところ、欧州の委員から大ブーイングが起きてしまいます。
日本人にとってはいまだにまったく親しみのない競技ではありますが、
近代オリンピック発祥当時から続いている競技を、日本の勝手で取りやめてしまえば、
西洋から反発があっても仕方がないと思いますね。
ていうか、バレーボールが当時まだオリンピックに取り入れられてなかったのが意外でした。

▼東京流れ者
元々作者不詳の伝承歌だった曲を、渡哲也がレコード化、その後ヤクザ映画になったタイトルです。
タイトルに東京とあるように、伝承歌と言ってもあまり古い曲ではなさそうです。
ドラマの内容とどう関わってくるかはまったく分かりませんねw
田畑が生きている世界は、起伏に富んだ険しい道ではありますが、日の当たるところですからね。
むしろ当時の日本で一番明るいところだと言っても過言ではないくらいです。




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