枯葉
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/11/05 13:22:30
木枯らしが枯葉を転がせてくる
背中を木にもたれかけたまま
じっと見ている
この枯葉もきっと
どこかに飛び去っていくのだろう
もう来ないとわかっているのに
なぜか足を運んでしまう
想い出の半分以上を占めたあなたとの
数々の出来事が
まだあなたを求めている
あなたと出会わなければ
こんな悲しみはなかった
でもそれは違う
出会わなかったとしたら
心は冷たいままだったろう
昨日あのチャペルに行ってみた
幸せなカップルが出てきたところだった
私もあなたと二人で
こんな風に寄り添いたかった
でももうその日は来ない
あの人は優しい人よ
じっと待っていてくれる
私があなたを忘れる時を
いつも自然に話しかけてくれる
でも忘れられない
ごめんなさいね
まだ受け入れられないの
時間が必要だわ
あなたを束縛したくない
だから自由になって
作り笑いが上手くなった
何も変わらない
拾おうとした枯葉が
風に吹かれて飛んで行った
そうですね。新しい出会いは求めすぎても仕方ありませんね。
自然と流れてくるものですから。
暖かくなったら目を出す木々たち。その営みに心を寄せることが
できたらいいですね。
冬の寒さが余計に身に染みてきますよね
出会いは別れの始まりになる
そして次の出会いの始まりになる
落ち葉の下には
春を待つ新芽が隠されているからね