反省
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/11/06 10:55:48
泣いちゃだめ 泣いちゃだめ 泣いちゃだめ
赤い目をして会社に行けない
そんな理由のために
涙をこらえている
なんてばかなことだろう
あなたを引き合いに出して
いくつもの付き合いを断ってきたけど
本当は一番愛していた
気がつかなかったあなた
そう そんな素振りは見せなかったから
今更言えなかった
好きなんて言葉
愛してるって心情
言う勇気がなかった
あんな出来事の後では
会社の近くの公園で
あなたと彼女を見て
これでおしまいだと思った
私はただの操り人形
糸をつけられて踊っている
声をかけられなかった
あまりに眩しくて
結局恋を失ったのは私
今一人になって
寄り添う人など誰もいない
神様はちゃんと知っていた
なんて傲慢な娘だろう
なんと嘘つきな娘だろう
抵抗する言葉などない
あなたも思っていたことだろう
あなたをこんなに好きだなんて思わなかった
あなたを愛しているなんて思わなかった
私の目にはベールがかかっていたのか
全てが見えていなかったのか
自分でもわからない
電車に乗って家に帰る
外はもう暗い
ガラスに私の影が映る
いやな顔をしてるのね
きっとあなたもそう思うのね
もうあなたを頼ったりしない
最近電話が来ないなと思っても
私からはかけはしない
それがあなたへの反省だから
それがあなたへの詫び状だから
そうですね。
石ころを拾うのは一人じゃない。
暖める石ころで暖められる。
小さくてもいい。きっと暖めてくれますね。
希望という小さな石ころが落ちている
それを見つけて両手で温める
中から夢が幸せがいくつも零れ落ちてくる
さぁ見つけに行きましょう!