願い
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/11/11 10:35:56
ベランダから空を見上げた
都会の夜にしては
たくさんの星が見えた
いろいろな願い事をしたのに
かなわなかった
一番願ったのは
あなたとの永遠
愛し合って逝けると信じていたのに
この間別れた
なぜだろう
カメラからたくさんの写真を捨てた
一枚だけを残して
あなたと私の笑顔の写真
桜吹雪の舞うなかで
一番楽しかった日々
都会の夜は眠らない
いつまでも光を照らし続ける
その中にはいろいろなドラマがあるだろう
そう 私たちのような
消えていく者たちが
なぜ別れたのだろう
分からない
私はずっと愛していた
このまま結ばれると信じていた
あなたはそうじゃなかった
別れの言葉は忘れた
覚えていたくない
聞き流してもなお
心の中からではしない
傷が消えるその日まで
去っていったあなたに
後ろを向いて
どんな背中をしていたのか
追いかけたかったけど
もう小さくなっていって追いつかない
別れたのだ 私たちは
星にした願いはかなわなかったけど
もう一度願おう
あの人が幸せになりますように
私が歩き出せますように
とても静かな詩ですね。
寒さが恋しいほどに伝わってきますね。
こんな詩が書きたいと思います。
手の届かない世界へと旅立っていった
冷え切った空気の中
眠らない街が静かに呼吸をしている
何も無かったかのように
私の背中をそっと押してくれた
ありがとうございます。
そうですね。また巡り合わせがありますよね。信じていれば。
うつむいていても仕方ないですね。明るく過ごすことですね。
愛にはいろいろな形がありますから…。