Nicotto Town


シン・ドラマ汁


2019年独断と偏見によるドラマ大賞 第10回

今年で独偏賞はめでたく10年目を迎えます。生きていられてよかった。今年も少しだけ編制が変わりました。線引きが曖昧だった深夜賞を廃止し、代わりに放映時間が30分以下のショートドラマ賞を新設しました。
この後2010年代独偏大賞が控えているので、いつも大晦日か元日あたりにアップするのですが、今年は少し早めにアップいたします。




■ミステリードラマ賞
相棒 season17 (1月期)
結構悩んだのですが、ストロベリーナイト・サーガはよくも悪くも焼き直しですし、ニッポンノワールはちょっと複雑すぎたので、消去法でこれにw いやでも悪くはなかったですよ。大好きなシリーズです。


■コメディー賞
時効警察はじめました (10月期)
12年ぶりなのに以前とまったく変わらないノリ、爆笑ではなく苦笑や微笑のゆる~い感じ、芸達者な俳優さんたちの小芝居、一応警察ドラマだけどコメディメインの楽しいドラマでした。


■ヒューマンドラマ賞
まんぷく (朝ドラ)
実在の人物の波乱万丈の人生を、朝からさわやかに楽しめました。ヒロインは美人でなくても面白くなることを証明した朝ドラでした。


■恋愛・ホームドラマ賞
きのう何食べた? (4月期)
流行のLGBTを、人気と実力を兼ね備えたビッグネームが演じるとこうなる、というのがよくわかりました。内野のゲイ演技が特にみものでした。


■時代劇・歴史ドラマ賞
いだてん~東京オリムピック噺~ (大河D)
近現代という難しい時代を真正面から扱ったその姿勢は素晴らしかったです。苦手だった近現代に少し詳しくなれました。


■ショートドラマ賞(深夜賞を廃し、新設しました)
面白南極料理人 (1月期)
ドラマというよりショートコントかと思えるくらい、爆笑の連続。しかもこれが実話を元にしているというのだから、尚更おかしいです。


■ネタドラマ賞
いだてん~東京オリムピック噺~ (大河D)
ドラマとしてのクオリティは高いのに、数々の暗黒ワースト記録を打ち立てた上、俳優の不祥事や逝去により踏んだり蹴ったりで、ドラマ外で話題になることが多かったですね。


■特別賞
おっさんずラブ-in the sky- (10月期)
ラブコメとしてはかなりのクオリティだったのですが、それぞれの部門で強敵に敗れてしまったため、こちらで賞することに。


■主演男優賞
賀来賢人 (ニッポンノワール-刑事Yの反乱-)
内野や阿部と結構悩みましたが、将来性を買いたいってことでこの人に。コメディだけでなく、シリアスでダーティな役も似合うことが証明されました。


■主演女優賞
安藤サクラ (まんぷく)
今年は文句なくこの人。引き出しの多さに舌を巻きます。


■助演男優賞 ※ダブル受賞
桐谷健太 (まんぷく)
この人が出てくるとつい身構えてしまう、だけど味方についた時はこれほど心強い人もいないという、複雑な役にハマってました。

役所広司 (いだてん~東京オリムピック噺~)
実質主役。死後も回想や声で出ない回はありませんでした。草刈とかなり悩んだのですが、出た時間の長さでこちらに。


■助演女優賞
麻生久美子 (時効警察はじめました)
他のドラマでは悩める女性やいい女を演じることが多いのに、時効ではめっちゃ弾けてて、演じるの楽しそうだなと思えました。


■脚本賞
福田靖 (まんぷく)
波乱万丈の人生を、暗くなりすぎず、最後には笑顔に持っていき、朝一番に見るのにふさわしいドラマに仕立て上げた手腕が素晴らしかったです。


■音楽賞
いだてん~東京オリムピック噺~ (大河D)
時代や洋の東西を問わないノンジャンルの音楽で、映像のイメージを2倍にも3倍にも膨らませるBGMが本当によかったです。






◎◎◎ 大賞 ◎◎◎
時効警察はじめました
多分世間とはかなりかけ離れてると自覚してますが、いいんだよ、独断と偏見で選ぶ賞なんだもの。ドラマとなるとついマジメに作ってしまう日本において、なかなか珍しい存在だと思うのです。そして12年のブランクを、少し老けた俳優の顔からしか感じられなかったというのがとにかくよかったです。ふせえりだけはあまり変わってないな…。正直7月期まで見終わった段階では、まんぷく以外には考えられなかったのですが、どっちを先に見るかレースで考えた時、1回15分とまんぷく有利な条件で、50分のこちらが勝ったので、そこからは迷いませんでした。ミステリーとしては凸凹ですし、正直面白くないプロットの回もありましたが、愛すべきキャラクターが多すぎる…。また続編をぜひ見たいです。






【総評】今年は7月期まで良作が少なくて、特にその7月期は見たドラマの数もかなり少なくて、このままではまともにできないんじゃないかと思ってましたが、10月期はその反動か、面白い、自分好みのドラマがいっぱいあって、見るのにも感想書くのにも苦労するくらいでした。それでも受賞作品は10月期にばかり偏ったわけではないので、ほっとしています。
上でも少し書きましたが、ずっとまんぷくが大幅にリードしていたのに、最後の直線で時効警察が小走りで抜いてった感じですねw 私の好きな警察×コメディですから、個人的に鉄板なんですよね。やっぱり楽しくて笑えるドラマが好きだな~。コメディもっと増えてほしいものです。
全般的に見ると、やはり朝ドラは別格とすると、トップはドクターXになるんでしょうけど、このところ年代によって住み分けが出来てきて、若年層に人気のドラマは視聴率の伸びが悪かったりするので、視聴率のみで人気を語ることができない時代に突入してます。特にそれが顕著だったのがあなたの番ですで、少しずつ上がって行き、最終回こそ19%を超えましたが、平均は11%代とこれ視聴率だけ見ると大した数字ではありません。しかし恐らく今年一番ヒットしたと言えるのではないでしょうか。あまり題材が好みでなかったので見てませんがw
また昨今のテレビ局は、人気が出たドラマのスピンオフを有料の動画配信サイトで配信し、そちらに引き込むことに執心しているように思います。1つ2つならまだいいのですが、局によって仲のいいサイトが違うので、視聴者は見たいものをすべて見ようと思うと、複数の動画サイトと契約しないといけなかったりします。せっかくTVerという神サイトができたのに、これでは何のことやらですね。少し統廃合が進むといいのですが。




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