初雪
- カテゴリ:小説/詩
- 2020/01/19 02:41:48
雪が舞う
白く白く雪が舞う
目に映る
息をしてない街頭に
震えるように灯がともる
オレンジ色の灯がともる
白い舗道の冷たさに
あなたの影が震えてる
わたしの影が交差する
少しでも暖かさを与えようとして
白銀色の雪の中に
黒い影が黒い影と重なり合う
雪が舞う
白く白く雪が舞う
もうすぐだ星の光も届かない
暗い暗い凍える夜がやって来る
霞むオレンジ色の灯の下に
動かない黒い影がじっと交差している
それでも暖かさは永遠に消えることがない
わたしとあなたの
二人
だけの
そうなんです
そんなイメージで書きました
街灯に照らされた深々と降る雪って
そんな感じかな
暗いんだけど白く明るい
そんな中で温もりを感じる
肌の暖かさだけでない言葉の暖かさも欲しいかな
白とグレイに近い影に
オレンジ色の灯りが
冷たい中に温かさを与えてくれてます
雪降る夜の瞬間の暖かさ
それを感じ取るのは
わたしとあなたが交差した時
手と手のぬくもりであったり
心と心の内なる温かさであったり
雪の降る寒い夜には
コタツ以外の温もりが欲しくなりますね
これから何処かへ行くのでしょうか?
それともそれぞれの部屋へ帰るのを惜しんでいるのでしょうか?
止まった二人の時間の上に積もっていくのは
雪ばかりではないのでしょうね。