Nicotto Town



ネタばれ読書日記 イヴリン嬢は七回殺される

(注意)2020年は積極的に読書の感想も上げて行こうと思います。ただし、私の性格的に賞賛よりケチをつけることが多いので批判を読みたくない方、読みたいタイトルの感想は読まないでください。

評価★3
あらすじ
20世紀初頭のイギリスの貴族の領地でベルという医師として覚醒した「私」、しかし自分はベルであるという確信が無く、黒死病の医師の仮装をした男から「これから起こる事件を解決すること」「事件解決の競争者には気をつけること」を警告される。やがてベルが友人となった館の主の娘・イヴリン嬢が不可解な自殺を図る。そして一日が終わると「私」はレイヴンコートという肥満の男として目を覚まし、再びイヴリン嬢が死ぬ一日が始まる。


一言でいうとややこしい小説
転移する人間の人格にも影響され同じ事件に対する「私」の見方も次第に変わり事件の真相があぶりだされる。
「私」は移転する人間は次の通り 臆病者の医師(実は薬の売人)、コニシキ並みに肥満の銀行家、傲慢な老弁護士、貴族だが強姦魔、身分違いの恋に悩む巡査、戦争のトラウマで薬中毒の青年、重症で身動きが取れない執事、執事を殴り拘束された画家。主人公としてふさわしいのは巡査くらいで銀行家、弁護士、強姦魔はかなりひどいです。(執事と画家で被害者加害者がどちらも「私」ということになる)
一つの人格にずっと入って居るわけではなく宿主が一日の途中で意識を失うと別の人格に飛ばされる。時々重傷の執事に飛ばされて痛い思いをする。
競争相手に次々と宿主を殺されるのだが運命を変えることに成功し、宿主が死なず、競争相手を追い詰めるが、正直、それが一日のどの時点なのかわからなくなる・・(@_@;)

ネタばれしますけど、実は「私」や「競争相手」は地獄の罪人で、〈黒死病医師〉は実験場の管理人(悪魔?)で罪人が新たな人格を形成するか、という実験をやっているらしい。
出ましたキリスト教的世界観。
こういう生死観は宗教、人それぞれで私は受け付けない。
加えて言えば宿主は七つの大罪を表そうとした? 悪食、傲慢、色欲しか成功せず8人にしちゃったんじゃないかな、、一見好青年だけど薬中毒の人はイマイチ活躍してません。

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2020/01/26 21:13
私の知らない本をたくさん読んでいらっしゃいます。さすがですね(⌒∇⌒)



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