ゴタの過去の日記2010年5月4日
- カテゴリ:日記
- 2020/02/13 06:08:58
本日は過去の日記から
(2010年は京都のヤサカタクシーでドライバーをしていました)
2010年 5月4日(火)
「運転手さん、新幹線に間に合うかなあ。
この混みようだと、
あと10分じゃ、無理みたいやなあ。」
「お客さん、何も心配することは、ありません。
このタクシーは、スーパージェッターから、買ったすぐれものですから。」
「どういうふうに、すぐれているんだね。
わたしは、新幹線に間に合うように、
走ってくれたら、何もいうことは、ないんだよ。」
「ははは、お客さん。私のタクシーを
甘く見てもらっては、困りますね。
このボタンを押すと、空に飛ぶのですよ。 えいっ。プシュー。」 「うわー、飛んだ。すごーい。 」
「すごいでしょ、お客さん。
あっという間に京都駅に着きますよ。
ほうら、もう着きました。じゃあ、こちらのボタンを押して、
地上に降り立ちましょう。えいっ、プシュー。」
(=⌒▽⌒=)
あれっ?降りないぞ。ああっ、逆に上がっていくぞ。
ああ、大変だ!ああっあー.....
とか、つまらん想像も、ええかげんにして、
さあ、起きて、きょうも出勤です。行ってきまーす。
午前6時30分
小型タクシーにて出庫。きょうは、
予約がなかったので、流し営業です。
「どこかに、お客さんはいませんかー。
手をあげて、みんなで乗ろうヘッポコタクシー!」
どこにもいなーい。ヒマだあ。
こんなヒマはときは、車を止めて、スタバでいっぷく。
そこへ、コケコッコタクシーの運転手さんも、
休憩にやって来た。
お互いヒマだと、慰め合うこと、20分。乗客現る。
「近くですみません。岡崎まで、お願いします。」
「岡崎が近いキョリですか?名古屋より遠いのに。」
「ちょ、ちょっと......」
「冗談ですってば。すみません。岡崎のメッセですよね。」
「そう。よく、わかったね。我々の行き先が。
「このごろ、超能力が働くみたいなんです。
未来が手に取るように、わかるようになって来ました
....うそです。すみません。さっきのお客さんも、
そんな弓矢もって、乗って来られたので。」
岡崎はポカポカ、春の陽気です。まだ、朝だけど、
お昼寝しましょ、と思ったところへ、無線が入ります。
「なんだ、タイミングの悪い無線め!」
本当はうれしいくせに、
へそまがりの運転手は、こういう態度で、仕事をする。
西洞院高辻の美登幸様。お供先は、先斗町。
おひまなら、来てよネ、の町。
先斗町。早く、忙しくなって欲しいですぅ。
山田 錦(ゴタ)