Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


ゴタの過去の日記2010年5月4日

本日は過去の日記から
(2010年は京都のヤサカタクシーでドライバーをしていました)


2010年  5月4日(火)


「運転手さん、新幹線に間に合うかなあ。
 この混みようだと、
  あと10分じゃ、無理みたいやなあ。」


「お客さん、何も心配することは、ありません。
 このタクシーは、スーパージェッターから、買ったすぐれものですから。」


「どういうふうに、すぐれているんだね。
 わたしは、新幹線に間に合うように、
 走ってくれたら、何もいうことは、ないんだよ。」


「ははは、お客さん。私のタクシーを
 甘く見てもらっては、困りますね。
 このボタンを押すと、空に飛ぶのですよ。 えいっ。プシュー。」


 「うわー、飛んだ。すごーい。 」

  

 「すごいでしょ、お客さん。
  あっという間に京都駅に着きますよ。
  ほうら、もう着きました。じゃあ、こちらのボタンを押して、
  地上に降り立ちましょう。えいっ、プシュー。」

(=⌒▽⌒=)

 あれっ?降りないぞ。ああっ、逆に上がっていくぞ。
 ああ、大変だ!ああっあー.....
 
 とか、つまらん想像も、ええかげんにして、
 さあ、起きて、きょうも出勤です。行ってきまーす。

 午前6時30分  
 小型タクシーにて出庫。きょうは、
 予約がなかったので、流し営業です。

 「どこかに、お客さんはいませんかー。
  手をあげて、みんなで乗ろうヘッポコタクシー!」

 どこにもいなーい。ヒマだあ。
 こんなヒマはときは、車を止めて、スタバでいっぷく。
 そこへ、コケコッコタクシーの運転手さんも、
 休憩にやって来た。

 お互いヒマだと、慰め合うこと、20分。乗客現る。

 「近くですみません。岡崎まで、お願いします。」

 「岡崎が近いキョリですか?名古屋より遠いのに。」

 「ちょ、ちょっと......」

 「冗談ですってば。すみません。岡崎のメッセですよね。」

 「そう。よく、わかったね。我々の行き先が。
 
 「このごろ、超能力が働くみたいなんです。
  未来が手に取るように、わかるようになって来ました
   ....うそです。すみません。さっきのお客さんも、
  そんな弓矢もって、乗って来られたので。」


 岡崎はポカポカ、春の陽気です。まだ、朝だけど、
 お昼寝しましょ、と思ったところへ、無線が入ります。

  「なんだ、タイミングの悪い無線め!」

 本当はうれしいくせに、
 へそまがりの運転手は、こういう態度で、仕事をする。

 西洞院高辻の美登幸様。お供先は、先斗町。
 おひまなら、来てよネ、の町。
 先斗町。早く、忙しくなって欲しいですぅ。

 山田 錦(ゴタ)




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