Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


ゴタの過去の日記2010年5月7日

2010年  5月7日(金)

「しかし、何でまた、
 上昇用ボタンが二つも、付いているのだろう?
 二つ同時に押すと、どうなるんだろうね?」

「運転手さん、よけいなこと、せんといて下さいよ。
 こっちは、急いでいるのですからね。」

「押しちゃえ!えいっ。プシュー。プシュー。」

ギュルギュルギュルーーン。ビューーー......

ああっー、また、飛んでいくぞー。

「ああ、運転手さん、だめだって言ったじゃない!」

「すごーい。火星を通過したよ。」

「ああ、あれは、木星だ。」

「すごい。どんどん、近づいて行くよ。」

「うわあ、運転手さん、引き返そう。
 早く!あんた、木星の質量を知っているのか?
 地球の300倍はあるんだよ。こんなものに、近づいたら、
 圧力で、一瞬で、内蔵破裂だよ。」

「ちょっとだけ、見ていこうよ。 上昇ボタンがふたつもあるから、
 脱出は簡単ですよ。ちょっとだけ。
 あ、海だ。木星の海が見える。 お客さん、海が見えるよ。
 すごーい。アンモニアの海かな?」

「ばかな、木星は、金属水素のガスで、
 出来ているんだよ。海なんて、あるはずが.....]

「えーい、つべこべ、いってんじゃないよ。海に突っ込むぞ。」

「ばかな。止めるんだ。水素ガスに突っ込んだら、
 爆発してしまうぞ。」

「もう遅いよ。」

ドッボーン。 ゴボゴボゴボ........

真っ暗だ。何にもみえないぞ。

「運転手さん、とにかく、
 今の上昇ボタンを押しなさいよ。ふたつとも。」

えいっ。プシュー。

ウィーン 
ギュルギュルギュルーーン
ギュルギュル.................@ポコッ

浮上した。海に浮かんでいるよ。

「あれ、運転手さん。
 これ、木星ちゃいまっせ。
 あそこに看板でてまっせ。」

「あっホンマや。なになに、
 木星ランド子ども遊園地やて。
 へえ、どこやろ?」

「これ、プールでっせ。海ちゃいますがな。」

「あっ、豊中市て、書いてますわ。
 あ、あそこ、大阪空港ですわ。
 あー、お客さん。
 そこから、ヒコーキに乗って、東京行けますで。」


「新幹線のキップで、誰が乗せてくれますのや。」

「とにかく、行ってから考えましょ。」

「行ってどないしますのや?」

「大丈夫。この流星号には、
 変身ボタンが付いてますねん。
 これと、その隣の、手荷物ボタンゆうのを押すと、
 手荷物に早変わり。どうです?」

「そんな窮屈な場所に、よう入りませんわ。
 第一、誰がこの手荷物を運びますのや?」

「心配いりませんて。エフ付けときますし。
 1時間ほどで、東京に着きますよって、
 ちょっとの間、辛抱して下さい。」

「エフ?」

「荷札ですわ。羽田回送のはんこ押しますねん。
 まあ、まかしときなさい。
 こういうことにかけては、私は天才ですから。」

「わたしにゃ、天災ですがな。 ホンマに、
 大会社の部長をこんなとこに、閉じ込めよって。」

「すんませんです。」

そして、1時間後。

「お客さん、着きましたよ。無事、東京へ。」

「運転手さん、こんなん、いっこも無事ちゃいまっせ。
 これ、見つかったら、わし、会社クビですわ。」

「大丈夫。そのときには、
 一緒に流星号株式会社を設立しましょう。」

「何ですって?密航会社つくって
 不法入国者の送迎しまんのか?
 あんた、もう先に、ブタバコ入いっときなはれ。」

「さあ、お客さん、この制服に着替えて下さい。」

「何や、これ。パイロットの制服やないか。
 なんで、こんな服もってんねん?」

「コスプレの趣味が、今こそ報われるのだ。」

「なんやこれ?もうひとつのほうは、
 スチュワーデスの制服やないか?
 これ、あんたまさか、着るんと違いますやろ?」

「着ますよ。かつらかぶれば、
 ばれるものですか。さあ、行きましょう。
 ハーイ。ダーリン。似合ってるかしら?」

「おえっ」

  【モノレールで】

「ああ、何とか、間に合いますわ。助かった。」

「よかったですね。お客さん。
 あのう、タクシー料金を頂かないと。」

「なんやて?こんなひどいタクシーに金払うのか?
 あんたには、この新幹線のキップやるから
 返金してもらえ。それで、じゅうぶんやろ。」

「まあ、どうせ、夢の中やし、ええか!」

朝になりました。6時52分。
きょうは、お休みです。
きょうは、何にもしませんでした。

日曜日に、市場へ出かけ、糸と麻を買ってきた人のように、
きょうは、スーパーに行って、お昼を食べて、晩のお寿司と、
あしたのパンを買ってきました。

今これ、書いています。
ほな、さいなら。

ゴタこと、山田 錦




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