54: フランス語16(1組1回目)
- カテゴリ:日記
- 2020/03/11 06:04:30
3月11日(水)
昨日、学習日程表を作ったのに、水曜日が何語の日か、忘れてしまった。
こんな物覚えが悪いのに、単語覚えられるのかな?
まいいか。覚えることが大切なのではない。
こうして遊んでいることがうれしい・・というか、まあええことやん。
あ、なるほど。きょうはフランス語の日でした。
覚え方:きょうは雨も水もふらんす
フランス語も1組と2組に分けて、きょうは何か読みましょう。
何がいいかな?
あ
これは?
「さすらいの青春」(アラン・フルニエ)
ではさっそくスタート(その前にお断り。これを書いているのは
今年仏検5級受験予定の定年退職したじじいです)
(まゆつばモノ・・・ということだよ)
Le Grand Meaulnes (Alain-Fournier)
Chapitre Premier
LE PENSIONNAIRE
Il arriva chez nous un dimanche de novembre 189・・・
訳
さすらいの青春 (アラン・フルニエ)
《第1章》 寄宿生
彼が私たちのところに来たのは189・・・年11月のある日曜日だった。
【単語】
Le Grand Meaulnes この小説のタイトル
ルグランモーヌ 「モーヌの大将」、「さすらいの青春」
「グラン・モーヌ」の3通りの定訳があります。
ゴタは、1968年の映画(主演はイボンヌ役の
ブリジッド・フォッセー、モーヌ役のジャン・ブレーズ
そして、この映画の中の語り部役の私、フランソワ
を演じるアラン・リボル)
pensionnaire 寄宿生、寮生
パンショネール (ルの発音ですが、ほとんどハに聞こえる
パンショネーハ)(息使いの音か!)
(入門書によると、のどぼとけを震わす、となっているが
わけがわからぬ。聞こえるのはハヒフヘホの行の音でっせ)
pensionnaire d'un lycée リセの寄宿生
パンショネール ダン リセ
単純過去形のお話
物語では、主に「直説法単純過去」が使われます。
単純・・・というのは、複合形(avoir や être と完了分詞を組合せた形)
に対して、動詞単一のまま語尾変化させて過去を表現する動詞形です。
決してバカという意味ではありません。
尚、直説法というのは、ふつうの言い方という風にご理解ください。
後に、仮定法とかが出てきますので、それと対比して普通に述べるよ、
というのが直説法です。法というのは、様式という意味です。
法律ではありません。叙法(述べる様式)の法です。
この「単純過去」はさっそく文中で使われています。
Il arriva chez nous.
イラリヴァ シェヌー
彼は私たちの家に到着した。
この arriva が単純過去の形です。
元の形(不定詞)は arriver
まず現在形の復習。
j'arrive 私は到着する nous arrivons 私たちは到着する
ジャリーヴ ヌーザリヴォン
tu arrives 君は到着する vous arrivez あなたがたは到着する
テュアリーヴ ヴーザリヴェ
il arrive 彼は到着する ils arrivent 彼らは到着する
イラリーヴ イルザリーヴ
er 動詞 (語尾が er で終わる動詞) は動詞全体の80%を占める・・
・・・のだそうです。
単純過去形の語尾は er 動詞 では
je ~ ai nous ~ âmes
エ アーム
tu ~ as vous ~ âtes
ア アット
il ~ a ils ~ èrent
ア エール
この鋳型に arriver の語尾 er を取り除いて、語幹 arriv を注入して、
過去形を作りましょう。
ドロドロドと流し込みますと
J'arrivai nous arrivâmes
ジャリヴェ ヌー ザリヴァーム
私は到着した 私たちは到着した
tu arrivas vous arrivâtes
テュアリヴァ ヴザリヴァット
君は到着した あなたがたは到着した
il arriva ils arrivèrent
イラリヴァ イルザリーヴ
彼は到着した 彼らは到着した。
chez というのは 「~の家で、へ」 「~のところで、へ」
「~の店で、へ」
先に誰が来たかを言ってしまうと、彼はモーヌです。
17歳のモーヌがやってきたんです。どこへ?
それが、chez nous 私たちのところ。
尚、ゴタは、岩波文庫の邦訳「グラン・モーヌ」を参考しながら書いています。
この本では「家」と訳されています。
物語を先に言いますが、この家というのは、アント・アガットにある寄宿制の
学校です。フランソワの一家は、教員をしている父が受けた辞令により、
この学校へ引っ越してきました。
小学校の部と上級クラスがあって、物語語り手のフランソワ
の父親が上級クラスを受け持っています。上級クラスは教員免許が取れる
クラスなので、大学に相当するのですが、この舞台の時代背景は、
高卒で取得できるのどかな時代だったようです。
あまり、しゃべりすぎると、読む楽しみが減りますので、このくらいで。
ではまた。
ゴタ生徒(先生でなない)
セミは食べました