小説『フラニーとズーイー』
- カテゴリ:小説/詩
- 2020/05/16 14:52:45
J.D.サリンジャー 著
『フラニーとズーイー』を読みました。
『フラニーとズーイー』を読みました。
連休中に
サクッと読めそうな
ページ数が少なめの
海外小説ということで選んだのだけれど
野崎孝 訳版と
村上春樹 訳版と
どちらにしようかで迷い
以前『グレート・ギャツビー』を
村上版で読んだので
今回は野崎版を購入してみました。
サクッと読めそうな
ページ数が少なめの
海外小説ということで選んだのだけれど
野崎孝 訳版と
村上春樹 訳版と
どちらにしようかで迷い
以前『グレート・ギャツビー』を
村上版で読んだので
今回は野崎版を購入してみました。
ボーイフレンドとの週末のデート後に
傷心で伏せってしまい
世の中のあらゆる物事を拒絶する妹に
兄が説得を試みるという話で。
傷心で伏せってしまい
世の中のあらゆる物事を拒絶する妹に
兄が説得を試みるという話で。
読み進めていて
まず気になったのは
「みなさんタバコ吸いすぎでしょ・・」ということ。
まず気になったのは
「みなさんタバコ吸いすぎでしょ・・」ということ。
時代背景もあるのだろうけれど
なかなかのモクモク小説です。
けれど言わんとしていることは
至極まっとうなこと。
感情の奔流に
ついつい飲み込まれてしまいがちな
本当に大切なことが
つらづらと描かれていて
はっとさせられました。
至極まっとうなこと。
感情の奔流に
ついつい飲み込まれてしまいがちな
本当に大切なことが
つらづらと描かれていて
はっとさせられました。
それと同時に
登場人物たちにとって
タバコを吸う頻度は
精神状態のバロメーターなのだと理解し
彼らにとってのタバコは
私にとっての蜂蜜きんかんのど飴なのだと
得心したのでした。
登場人物たちにとって
タバコを吸う頻度は
精神状態のバロメーターなのだと理解し
彼らにとってのタバコは
私にとっての蜂蜜きんかんのど飴なのだと
得心したのでした。
社会生活を営む上での
大事なことを
再認識させてくれる本だけれど
1950年代のアメリカの生活の
雰囲気が随所に感じられ
キリスト教の宗教観を絡めた
ユーモアと皮肉が入り混じった会話を
たっぷりと堪能できるのが
自己啓発本とは違う
小説としての本書の愉しみかと思います。
再認識させてくれる本だけれど
1950年代のアメリカの生活の
雰囲気が随所に感じられ
キリスト教の宗教観を絡めた
ユーモアと皮肉が入り混じった会話を
たっぷりと堪能できるのが
自己啓発本とは違う
小説としての本書の愉しみかと思います。
惜しむらくは
もっと若いころに
読んでおけばよかったということで。
読んでおけば
身の周りの人々に
もっと優しい気持ちで
接することができたかもしれません。
もっと若いころに
読んでおけばよかったということで。
読んでおけば
身の周りの人々に
もっと優しい気持ちで
接することができたかもしれません。
何個でどういう精神状態なんだろう、とそこが一番気になりますw
もっと周囲にやさしくできたかも、と思うこと自体が十分やさしいですよ!
なんでかは未だに不明です。(読めるようになれば多分理由が分かりそうですが)
1950年代のアメリカとか第二次大戦後でもあり、世界的に無敵な感じでしょうね。
そういう時代を背景にした前向きな考え方でもあるのでしょうか。
特に『ナインストーリーズ』に収められた『バナナフィッシュには
うってつけの日』が。
キンセラの書いた『シューレス・ジョー』(映画『フィールド・オブ・ドリームズ』の原作)
を読むと
サリンジャーが如何にアメリカ人にとって
かけがえのない作家かがよくわかります。
そして僕にとっても。