あなたと死にたい!
- カテゴリ:日記
- 2020/05/21 23:10:46
元禄16年初演
大坂新地の遊女お初と平野屋の手代徳兵衛との情死を扱った作品 当時の現代物と言われ主に義理・人情の葛藤する悲劇を描いたもの
声を出して読んでね!(^_^;)
この世の名残、夜も名残。死に行く身を例ふれば、仇しが原(あだしがはら)の道の霜、一足ずつに消えていく、夢の夢こそあはれなれ。あれ数えれば暁の、七つの時が六つ鳴りて、残る一つが今生(こんじょう)の鐘の響きの聞き納め、寂滅為楽(じゃくめついらく)と響くなり。
今はこの世との別れ、夜も今夜が最後、死んでいこうとする私たち二人を例えるなら、墓場の道の霜が一足ごとに消えていくのと同じで、夢の中の夢のようにはかなく哀れであるよ。ああ、今鳴っている暁の七つの鐘を数えると六つ鳴り、残る一つがこの世の聞き納め。極楽往生と響くことよ!
さてこの作品の作者は?
近松正解!
元禄時代は町人文化が最も栄えた時代 井原西鶴は「好色一代男」によって江戸裏文化の世之介の愛欲生活を描き、「好色五人女」などの好色物を、近松は身分制度を超えた義理や愛憎を描いた心中物を・・・
当時としてはかなり自由に出版物を発行し民衆の娯楽として武士や貴族から民衆の文学へ転換していったらしい。画期的な時期だったんだね!
以上「日本文学史」からでした! ↓ (≧▽≦)
僕も「曽根崎心中」、名前は知っていたけど読んだのは初めて!このブログを書くついでに江戸初期の文学作品をいくつか読んで驚いている。種本は高校国語「日本文学史」って数行で著作を紹介している本なんだけど、読んだときのリズム感の良さ、比喩や韻を踏む文章の格調の高さ・・・日本人に生まれて良かったみたいな感覚を味わえるんだ! もちろん一冊丸ごとは決して読まないけど・・・(≧▽≦)
正解! 近松の定型詩的な音のリズム感に圧倒されるよ!僕はどんな状況になっても決して自殺はしないけど当時身分を超えた愛は成就しなかったんだね!この世で結ばれないなら死んで結ばれようと思うということはあの世の存在を信じているからかもしれないけど・・・本当にし信じているかは分からないけどそう思うしかないというのは頭の中では分かるような気がする。まどろっこしい説明でした!(≧▽≦)
曾根崎心中!
心中物が流行って歌舞伎や文楽で演じられたね☆