小説『人間失格』
- カテゴリ:小説/詩
- 2020/05/30 14:25:20
太宰治 著
『人間失格』を読みました。
『人間失格』を読みました。
「失格」
なにかとスピリチュアル的なものごとに
興味を抱いていた思春期に
この文言を目にし
「不吉な・・」と思って以来
なんとなく読むのを避けてきたのだけれど
読む本のネタ切れのため
ついに手を伸ばしました。
なにかとスピリチュアル的なものごとに
興味を抱いていた思春期に
この文言を目にし
「不吉な・・」と思って以来
なんとなく読むのを避けてきたのだけれど
読む本のネタ切れのため
ついに手を伸ばしました。
とある男性の人生遍歴を
独白体で記した話で。
独白体で記した話で。
当然ながら読んでも
私自身に凶事は起こることもなく
主人公の幼年時代からの
身のまわりの環境とか
自身に起こった出来事とか
自身の内面のときどきの状況とかが
ニヒルとユーモアと
悲哀と自虐を以って
語られるのだけれど
なぜなのか
一言一句
読み漏らしたくないという衝動が
ふつふつと沸いてきて
これはもう
文章の魔力
言葉の魔力としか言いようがないです。
私自身に凶事は起こることもなく
主人公の幼年時代からの
身のまわりの環境とか
自身に起こった出来事とか
自身の内面のときどきの状況とかが
ニヒルとユーモアと
悲哀と自虐を以って
語られるのだけれど
なぜなのか
一言一句
読み漏らしたくないという衝動が
ふつふつと沸いてきて
これはもう
文章の魔力
言葉の魔力としか言いようがないです。
読んでいる最中は
人として共感できる部分と
女としては共感できない部分があると
感じたのだけれど
今こうして
本書を思い返してみると
生まれ持った容姿とか
幼年期のトラウマの影響とか
お付き合いをする人からの影響とか
癒しを標榜するさまざまな誘惑とかの
人生を左右しそうな要素について考えが
ぐるぐると頭をめぐり
自分自身と社会との折り合いを
正しくつけ続けなくてはと
肝に銘じつつも
人はあらかじめ
生まれ持った星に導かれているのかもと
スピリチュアルな考えなども
浮かんでくるのでした。
人として共感できる部分と
女としては共感できない部分があると
感じたのだけれど
今こうして
本書を思い返してみると
生まれ持った容姿とか
幼年期のトラウマの影響とか
お付き合いをする人からの影響とか
癒しを標榜するさまざまな誘惑とかの
人生を左右しそうな要素について考えが
ぐるぐると頭をめぐり
自分自身と社会との折り合いを
正しくつけ続けなくてはと
肝に銘じつつも
人はあらかじめ
生まれ持った星に導かれているのかもと
スピリチュアルな考えなども
浮かんでくるのでした。
でも太宰治だし、長年読み継がれているということは
いつの時代でも支持されるということですよね。
昔々学生のとき、一般教養の授業の先生が太宰治専門で、
太宰が好きな人は熱狂的に好きになるというようなことを言っていました。
きっと心底惚れこませるものがあるんでしょうね。
大宰治と云えば、『走れメロス』を書く動機となったらしい熱海の旅館の珍事件。
大宰の非道というか破天荒が落語のネタのように面白いのですが、
その話が『走れメロス』になったとすれば
やはり非凡この上ない作家さんか・・等と。
時代に縛られない普遍的なテーマを扱ったものが多いですね。
そしてそこには様々なエピソードが散りばめられ
プリズムのように様々なテーマが現れては消える。
ちょっと村上春樹の小説みたいですよね。
ちなみに僕は『斜陽』が好きです。