涙
- カテゴリ:小説/詩
- 2020/06/19 09:40:07
よく晴れた夜空はきれい
都会で見える星は少ないけれど
私にはこれで十分
いつもあなたを想っているから
あなたの星はどれだろう
きっとあれに違いない
そんな憶測も毎日違う
あの星の隣が私だろうか
それももう見えないけれど
ずっと寄り添っていたかった
星の隣にも 花の隣にも
いつもどこでもいたかった
ずっといられると信じていた
でももうそこにあなたはいない
いつから別れを決めていたのか
知らなかった
その間私はどう見られていたのか
わからない
もうあなたに聞けはしない
好きだった
愛していた
あなたを別の人に渡すくらいなら
私が遠くに行きたかった
もうこの想いが届かなくても
あなたの出て行った部屋は
ガランとして空気も違う
テー物の上に置かれた鍵
私は返すのを忘れていた
それでも何も言わなかった
最後に抱いてくれた時
私の手にあなたの涙が落ちた
その涙を背負ったまま
これからも二人は生きていく
たとえ道がぬかるんでいても
残されてしまった私も涙する
星の運命と似ているところがあるのかもしれませんね。
セカンドさんの詩は、奥深いところがありますね。見習いたいです。
夜明けと共に一つ一つ消えていく
最後に残された星が
私なのかもしれない
朝焼けの空が近づくと
耐えきれずに星も泣いてしまうのだろうか
私と同じように・・・