紫陽花
- カテゴリ:小説/詩
- 2020/07/24 03:08:33
雨が歌っている
それは重い旋律で
透き通った紫陽花の青が
私の涙と同化していく
雨の香りの中に
寂しさの香りが溶け込んでいく
花に当たる雨音が激しくなった
もっと優しく降ってくれればいいのに
それでも花は空を見上げている
私は振り返る
降りしきる雨の中
遥かなる灰色に浮かぶ大空の一点を
悲しみが落ちてくる
いくつもいくつも落ちてくる
足元を濡らす雨の流れに
青い花弁が流れていく
寂しさを載せて
悲しみを載せて
この雨が止んだら虹が出るのだろうか
私の想いを空高く運んでくれるのだろうか
悲しみ深い分、花や虹の美しさを感じ取り
想いの中に刻み込まれる・・・
すてきな感性ですね^^
☽碧さんは感性の鋭い方と常々思っていました
災害を知らなかった事の様に花は咲いています
その花を見る人によって感じ方が違うのでしょうね
もしかしたら色さえも違って見えるのかもしれません
夏・秋と自然災害が少ないことを祈ります
あまり災害は起こらない地域ですが
今年は川が氾濫し被災地になってしまいました。
人災が少なかったのが救いです。
温暖化の影響でいろんなことが変わり始めていますが今年の紫陽花もとても綺麗でした。
大地は歓びも悲しみも与えてくれますね。
悲しみが深い分、花の美しさや虹の幻想さが想いの中に深く刻み込まれますね。
紫陽花も人物?も泣いたままに終わろうかと思いましたが
自分の性格上どうもポジティブに少しの希望を持たせました
止んだら次に向かって歩き出さなければって・・・
しかし長い梅雨ですね
明けると明けたで暑い夏が舞っています^^
鮮やかな花弁に一杯の涙粒を湛えて
それでも何処か気丈に空を見上げているよう。
雨上がりの紫陽花はほっと一息ついて
「寂しさ」や「悲しみ」の荷物を
降ろすのかもしれませんね。