Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


きらきら、釜の淵公園多摩川…その2

仮想タウンでキラキラを集めました。

2020/07/27
キラキラ
集めた場所 個数
ショップ広場 5
ヒツジ学園 5


きらきら、ショップ、羊、四択マグロ。
(わたしもマグロかな…でもヒラメも好き)

釜の淵公園、青梅市郷土博物館つづき。
常設展示室にて。

 ここの縄文土器も山梨、長野あたりの影響が見られる。都指定有形文化財の駒木野遺跡出土の二つの土器は、口縁部に対になった把手と突起をもち、装飾豊かな勝坂式土器の特徴がある。展示されているものはほぼ完全な形で、その造型性に、心惹かれた。解説を引用する。
「「く」の字に強く屈曲した口縁分上に一対の中空の把手と突起を著しく発達させ、造形的にも装飾性においても高度な水準を示し、縄文土器の秀作といえます。また、勝坂様式の終末期の様相を示す資料として東京都西部から神奈川県、山梨県、長野県中信地域にその分布が見られ、当時の人々の交流と土器の共通性から一つの地域圏を形成する強い関係が存在していたことを裏付ける資料としても重要です」。

 わたしが住んでいる辺り特有の土器たちだからだろうか、それだけではないにせよ、動物たちがあしらわれた、二面性もみられる(蛇と人など)、こうした土器たちに、どこか心惹かれるのだった、それは水に対する心のありようにも似ているのだろうか。

 亀の甲羅であるらしい、めずらしい土器もあった。「亀をかたどった土製品 喜代沢遺跡出土 縄文晩期、紀元前一〇〇〇年頃」。甲羅の形をしているが、文様は土器にみられる装飾性に飛んでおり、創造と実際の融合といった形。郷土博物館にほど近い、多摩川沿いの遺跡だった。

 確認調査で、発掘した土器片たち。家を建てたり開発をする際に、掘削して調べることを確認調査というとあった。土器片たちもおそらく勝坂式土器の特徴をもったもので、装飾が豊かだったことがかけらからもわかった。
 確認調査で発掘されたものたちは、こんなふうに保存されたりするのだろう。けれどもその場所はどうなるのだろうか。おそらくその多くは、予定どおりに家を建てたり、道路になったりするのだろう。わたしの家の近くでもそうだ。もう何年も東京外郭環状道路、東名ジャンクションの整備のために工事が続けられている。その際に、あちこちで、遺跡調査が行われていた。最近では、以前バイト先があったまさにその場所を発掘調査していたので、驚いたことがあった。わたしは知らずに遺跡の上で働いていたのか……。だが、調査のあと、工事は続く。遺跡はそのまま、残されることなく、新しい場所として使われてゆくだろう。遺跡のすべてを残しておくわけにはいかない。だが、やはり、どこか心が痛む。
 土器片たちは、その痛みをまた浮き上がらせて、そこにしずかに存在していた。

 博物館を出て、釜の淵公園へ。雨も降っていたし、時刻も午後遅くになってきていたので、少しだけ散策した。公園内にも遺跡があるらしいが、わからなかった。多摩川の水を眺める。小雨が降っている。空は雨雲だが、先にも書いたように流れる水は澄んでみえる。そのことをうれしく思ったが、違和感もあった。といっても心地よい違和感だが。今書いていて、その正体がわかった。海との違いだった。海の水の青さは大半が空の反射なので(それだけではないのだけれど)、曇っているときは海の色も鈍色に見える。それがこの多摩川では、空の反射としての色がそこまで流れに感じられなかった、それゆえの違和だったのだと。鈍色の空と緑がかった水。
 名残惜しかったが、駐車場へ向かう。小径にカタツムリがいた。大きい。久しぶりに出会った。気にしてみると、この近くにはあちこちに大きいカタツムリがいる。最後に見たのはいつだっただろうか。家の近くでは見たことがない。子どもの頃は梅雨空の下でよく見かけたが。
 また雨が降ってきた。今年の梅雨は長い。アジサイはもう終わり、そろそろサルスベリが咲き出した。




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.