銀英伝 名言
- カテゴリ:日記
- 2020/10/03 11:16:41
最近、よく思い出す「銀河英雄伝説」(田中芳樹)に登場したキャラのセリフ
アドリアン・ルビンスキー(陰謀専門の悪役)
「口に民主主義をとなえながら、事実上、法律や規則を無視し、空洞化させてゆく。
姑息で、しかも危険なやり方だ。権力者自らが法を尊重しないのだから、社会全体の規範がゆるむ。
末期症状だ。」
「一流の権力者の目的は、権力によってなにをなすか、にあるが、二流の権力者の目的は、権力を保持しつづけること自体にある。」
「国家というものは、下から上へ向かって腐敗が進むということは絶対にないのです。
まず頂上から腐りはじめる。ひとつの例外もありません。」
ヤン・ウェンリー(主人公ラインハルトと並ぶ、もう一人の主人公)
「政治の腐敗とは、政治家が賄賂をとることじゃない。
それは個人の腐敗であるにすぎない。
政治家が賄賂をとってもそれを批判することができない状態を政治の腐敗というんだ。」
「今日は危なかった。
トリューニヒトと会ったとき、嫌悪感がますばかりだったが、ふと思ったんだ。
こんな男に正当な権力を与える民主主義とはなんなのか、こんな男を支持しつづける民衆とはなんなのか、とね。
我に返って、ぞっとした。
昔のルドルフ・フォン・ゴールデンバウムや、この前クーデターを起こした連中は、そう思いつづけて、あげくにこれを救うのは自分しかいないと確信したにちがいない。
まったく、逆説的だが、ルドルフを悪逆な専制者にしたのは、全人類に対する彼の責任感と使命感なんだ。」
「人間は国家がなくても生きられますが、人間なくして国家は存立しえません」
「人間が生きていくのに不可欠なものはあくまで社会であって、何も国家である必要はないでしょう。」
悲観的なセリフばかりだと、悲しくなるので、少しは希望が持てるセリフも。
アレクサンドル・ビュコック(ヤンの上司。よき理解者)
「民主主義の制度はまちがっておらん。
問題は、制度と、それを支える精神が乖離していることだ」
「カイザー・ラインハルト陛下、わしは貴方の才能と器量を高く評価しているつもりだ。
孫を持つなら、貴方のような人物を持ちたいものだ。
だが、貴方の臣下にはなれん。
ヤン・ウェンリーも、貴方の友人にはなれるが、やはり臣下にはなれん。
他人事だが保証してもよいくらいさ。
なぜなら、偉そうに言わせてもらえば、民主主義とは”対等の友人をつくる思想”であって、”主従をつくる思想”ではないからだ。
わしはよい友人が欲しいし、誰かにとってよい友人でありたいと思う。
だが、よい主君もよい臣下も持ちたいとは思わない。
だからこそ、貴方とわしは同じ旗をあおぐことはできなかったのだ。」
どちらかと言うと「行動」の人ですね。
40年近く前の作品なのに・・・。
それぐらいでは政治は変わらないということでしょうか。
ちょっととぼけたところのあるビュコック提督と大マジメにボケるチュン参謀のコンビ、大好きでした。
いつの時代も政治家と腐敗は切っても切れないものなんでしょうかね~
帝国軍の方に魅力的はキャラが多いように感じてますが
ビュコック提督には長生きして欲しかったと思います