金正恩、次期米政権へのあいさつはミサイル試射か
- カテゴリ:日記
- 2020/11/29 14:29:53
北朝鮮は過去2回、米国で新大統領が就いてから数週間以内にミサイル試射あるいは核実験を実施した。北朝鮮に「狂犬」とののしられたジョー・バイデン氏が就任する際も同じことが起きると専門家はみている。
金正恩朝鮮労働党委員長は、バイデン次期大統領に祝意を表明していない数少ない世界の指導者の1人。中国の習近平国家主席は25日にバイデン氏に祝電を送ったが、金委員長は同氏の勝利を認めてすらいない。米選挙結果について北朝鮮が沈黙を続けることは珍しくないが、金委員長はトランプ大統領とは史上初の米朝首脳会談を行い、長年の敵対関係の打開に動いた。
金委員長が2011年に権力を掌握した後も、米国は北朝鮮が挑発行為をしても非核化に応じるまでは見返りを与えない「戦略的忍耐」の方針を続けた。こうしたオバマ前政権時代の冷ややかな関係に米朝は戻りそうだが、北朝鮮にとっては大きな変わりはないかもしれない。オバマ政権からトランプ政権に変わっても、金委員長は制裁強化にもかかわらず、米本土を核の脅威にさらす兵器開発を着実に進めた。
米中央情報局(CIA)の勤務経験があり、現在はランド研究所の政策アナリストを務めるスー・キム氏は「米政権がどうであれ、北朝鮮の体制が米国に対する態度を変えたり戦略を転換させたりする公算は小さいだろう」と分析。「核兵器は維持され、金委員長は構築と脅迫を続けるだろう。この戦略は数十年間、機能することが証明された。うまくいくことを変える理由はないだろう」と述べた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-11-26/QKF6BVT0G1KW01