「米空母を撃破」中国軍が悲願の能力をついに達成か
- カテゴリ:日記
- 2020/11/29 15:21:41
1996年の台湾総統選挙に対して軍事的圧力を加えた中国を威圧するために、アメリカ政府は2セットの空母艦隊を台湾周辺海域に派遣した。中国軍は強力な空母艦隊の出現に対抗する戦力を有しておらず、戦うことはもちろん、何の手を打つこともできなかった。
こうして中国はアメリカ海軍空母艦隊によって完全に面子を潰された。これ以降、「アメリカ空母を撃破する能力を手にする」ことこそが、中国軍にとって最大の戦略目標となったのである。
そして中国軍および中国技術陣は総力を結集して対空母戦力の開発に邁進した。その1つが対艦弾道ミサイルである。1996年の屈辱を晴らすために臥薪嘗胆した中国軍は、海洋を航行中のアメリカ海軍超大型航空母艦に弾道ミサイルを命中させる能力を、ついに手にしたようである。
「航行禁止区域」に打ち込まれた対艦ミサイル
南シナ海での軍事的優勢を手中に収めつつある中国を牽制するために、本年(2020年)7月、アメリカ海軍は2セットの空母打撃群に南シナ海を航行させた。
一方、中国軍は翌8月、米海軍のこの行動に対抗する形で、大規模海軍演習を南シナ海で実施した。
すると演習の状況を把握するために、アメリカ空軍はU-2偵察機を、中国側が一方的に設定した飛行禁止空域に侵入させた。
その数日後の8月26日、中国海事当局は南シナ海西沙諸島南方海域に航行禁止区域を設定する。そして、その航行禁止海域内に、中国ロケット軍がDF-21D対艦弾道ミサイルとDF-26B対艦弾道ミサイルをそれぞれ1発ずつ、合わせて2発を撃ち込んだ。
疑問視されていた中国の対艦ミサイル
以前より米海軍や米国防総省では、中国が開発したと主張している対艦弾道ミサイルに大いなる危惧の念を抱いていた。ただし、航行中の艦船に、1000~4000kmもの遠方から発射した弾道ミサイルを現実に命中させるには、極めて高度かつ新機軸の技術力が必要となる。そのため中国側の「開発成功」という主張に対しては疑問の声も上がっていた。
実際に、ゴビ砂漠で移動目標に対艦弾道ミサイルを命中させる実験が行われているという噂は存在していたものの、海上を航行している標的艦船に対艦弾道ミサイルを命中させたという情報はなかった。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63016