Nicotto Town



「アメリカンドリーム」つづき


「旅」

夏休みに母と一緒にニューヨークへ行った。 
ウォール街で、 
「あなたは投資に向いてるから 将来ここで働きなさい」 
母は、言った。 
僕たちは。ニューヨークとワシントンを観光した。
母は、ニューヨークで、ブランドの品々を買った。 
「私が買ったブランドの品々は値段が下がらない」 
「逆に値段が上がるものを買ったんだよ」 
確かに母がブランドの 服やバッグを身につけてるのはあまり見なかった。 
服は着心地の良さ バックは、自分がいい・心地よいと感じたバッグを大切に使うこと。 
それが母のポリシーだった。 
ニューヨークから帰ってくると、 
「自転車とテントを買って 旅に出なさい」 
「宿題は旅先で やりなさい」 
母は、言った。
投資は、タブレットとスマホでできる。 
僕は、旅先で宿題をしたくなかったので大急ぎで宿題を終わらせた。 
その代わり ブログを開設して旅ブログを毎日書くことにした。 
GoProを買って 移動中の動画も撮った。 
写真はスマホとタブレットで 行く先々の 写真を撮った。 
母は、いつもあれしなさいこれしなさいと言うが、 
いつもそれをして良かったと後で思う。 
25日間の日程で 僕の住む西宮から神戸まで行って、
フェリーで(ジャンボフェリー) 
神戸-高松まで行って 四国一周約1000キロの自転車旅。 
1日約50キロペースで自転車で走った。 
時計と逆回りで 高松- 愛媛- 高知- 徳島- 高松に母が迎えに来て 
一緒に讃岐うどんを食べて 車で家まで帰った。 
母は、「どうだった」と僕に聞いた。 
 
「しんどかったけど楽しかったよ」 
「いろんな人が応援してくれたし、ブログでもたくさんの人が応援してくれた」 
「誰かのためにやってるわけではないのに、どうしてあんなに応援してくれるのだろう」 
僕がそう言うと。 
「人はね、一生懸命頑張っている人を応援したくなるのよ」
「あなたが暑い中、一人で頑張ったからよ」 
「偉かったね」 
母は、運転しながら僕の頭をなでた。 
中学二年生の夏休みは、僕を少し大人にしてくれた。 

                             つづく




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