「君の瞳の奥に・・・」つづき
- カテゴリ:恋愛
- 2020/12/23 11:26:28
「フライドチキン」
次に連絡があったのがまた3ヶ月後だった。
6月で梅雨だったが、その日は晴れていた。
初めてのデートで彼女が鳥が好きだと聞いていたので
僕は美味しい焼き鳥屋で、彼女と待ち合わせた。
3ヶ月前会った彼女と全く別人のように僕は感じた。
彼女の目は遠くを見ていたし 笑っていたけど目は笑っていなかった。
相変わらずおしゃべりでずっと喋っていた。
話題が次から次へと飛んでいるので ほとんど僕は、何を喋ったか覚えていない。
大好物の鳥料理は、喜んで食べていた。
特に フライドチキンが大好きなので
焼き鳥よりもフライドチキンをたくさん食べていた。
僕たちはお互いに激しく求めていた。
店を出ると僕たちは、ホテルで激しく抱き合った。
これで僕は、心も体も彼女に奪われた。
僕は、彼女の心を奪った自信はなかった。
なぜなら初めて会った、土砂降りの雨の日の話を聞いていなかったからだ。
会うたびに変わる彼女の印象についても僕は、少し不安だった。