「卒業そして別れ」

今日は、スタンフォード大学の卒業の日。
アメリカンフットボール部は 僕が3回生4回生の時もローズボウルに勝利して開校以来の4連覇となった。
僕は、2年連続ハイズマントロフィーを受賞した。
ハイズマントロフィーはその年に一番輝かしいプレーをした選手に贈られる非常に名誉ある賞です。
僕とカーコは、あれから仲良く大学生活を一緒に送った。
しかし今日でカーコとお別れだ。

僕は、アメリカ合衆国で最上位に位置するプロアメリカンフットボールリーグNFL（ナショナル・フットボール・リーグ）
Francisco 49ers からスカウトを受けてプロのアメリカンフットボーラーになることを決めていた。
新人契約10億円三年契約10億円+出来高の契約で入団が決まった。
僕は3年間だけ49ers でアメリカンフットボールをやることに決めた。
本当は大学院に残って 勉強をするつもりだったが、 3年間で 起業資金を作るためにと、
地元の後押し、大学のペットコーチの後押しに応えた形で入団を決めた。
その後は、大学院に入り直して勉強して、人に限りなく近い人型ロボットを作るのが僕の夢だから。


カーコは、テロと戦うために CIA で働くことに決めた。
アメリカ生まれだったので、アメリカの市民権を選んだ。
彼女から僕に別れを告げた。
僕は、それを受け入れるしかなかった。
3年後僕が、アメリカンフットボールを引退したら必ず会うという約束をして僕たちは別れた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく