メサブギー買収記念記事
- カテゴリ:音楽
- 2021/01/09 09:48:15
一時は危なかったギブソン、メサブギーを買収したようですね。
ランドールスミスも歓迎コメント出してたし、友好的合併というべきか。
そのせいで(?)15台めのギターアンプ買っちゃった。ブギーではなくVOX。
超小型のリズムマシン入りなのでオモチャみたいなもんですが、
感心したのは、私の苦手なVOXの音がきちんと鳴ることです。
AC15やAC30みたいな王道VOXサウンドの片鱗が感じられるんですよ。面白い。
なぜメサブギー買収なのにVOX買ったかというと、どっちも苦手だから。
成毛茂氏は、プリ部が真空管であることがギター上達に不可欠と説いたが、
私は「タマの音=パワー部が真空管」というオーディオ寄りの派閥に属します。
好きなアンプと苦手なアンプ、出力管でけっこう分かれるんです。
もちろん真空管式ギターアンプってのは、プリの真空管やゲイン、トーン回路、
出力トランスにスピーカーにキャビ……総合芸術だから一概には言えないけど。
マニア向けに代表的アンプの出力管一覧を作ってみましょう。
真空管はランクや互換品、メーカーで様々ですから全くあてにはならんけど、
ここから何かを感じる人はいるかもしれない。えい。
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【Fender】
・ツインリバーブ……6L6
・デラックスリバーブ……6V6
・チャンプ……6V6
【Marshall】
・ブルースブレーカーズコンボ……KT66(6L6GC相当)
・1959……初期KT66、すぐEL34に
【Mesa/Boogie】
・MarkⅠ……6L6
・Studio22……EL84
【VOX】
・AC30……EL84
・AC15……EL84
【Matchless】
・Clubman35……EL34
・DC30……EL84
【Musicmann】
・110……6L6
・210……EL34
・410……EL34
【グヤトーン】
・GA1100(ツインリバーブの模倣)……6L6GC
【日本ハモンド】
・JuggBox Stuff 060G……6L6GC
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……疲れた。どれもヴィンテージに分類されるアンプばっかだな。
ツイン以外の6L6は苦手だと自覚しています(SUNNのツインも好き)。
ブギーのマークⅢ、ジャグボックス、ミュージックマン112等が特に苦手。
どれも大勢のファンがいる「いい音」のアンプなんです。
ただハイゲインというか、元気が良すぎるといいますか、そこが困るの。
EL84を使うVOXのアンプも同様、ブギーのスタジオ22は少しマシだった。
6V6は使いやすいんですよ。チャンプやデラリバ等のオールドフェンダーは。
面白かったのがマッチレス。DC30がスタジオに入り始めたころ使い、
5分で放り出しました。VOX同様、私にはToo Muchな音の濃密さなので。
Clubman35使ってるプロがアンプ飛ばし、ミュージックマン410を貸した。
なぜか似た音色で鳴ったのが不思議で、後にClubman35を試してみた。
こっちは何とか自分の音が出せた。調べるとEL34だったわけです。
タマの音って広がった結果生まれる『場』に個性が現れますけど、
アトモスフィアというのかな、そこにパワー管が影響すると思うんです。
オールドの1959なんてクリーンだと最高の音場を作ってくれますし。
当然、メーカーやアンプの味付けで音は大きく変わるわけです。
メーカーの拘るカラーもあるし、機種の個性もあるんですが、
話を初めに戻すと、超小型VOXアンプはやはり苦手な『VOX』の音がした。
ギブソン系ギターをブギーに繋いだ音は一世を風靡しました。
苦手な音だけど時代の音。サンタナ、ルカサー、ニールショーン系。
これがレクチファイヤー系の音作りに引き継がれ、ヘヴィロックを席巻。
自粛期間ではございますが、ギターぶらさげスタジオまで行き、
デラリバとブギー借りて違いを比べてみると楽しいですよ。
以上、あくまで個人の主観ですから当てにはしないで。でも面白いのよ。