836番:アルト・ハイデルベルク(66)
- カテゴリ:日記
- 2021/01/20 14:22:53
【66】
Doktor. Eine Hoffnung hat man gehabt. Eine Freude:
Heidelberg ! Wir zwei da allein ! Zwei Leute, die
endlich Menschen werden ! Und jetzt kommen sie mit
Studienplan ! Mit strenger, gemessener Arbeit !
Mit was denn noch zum Kuckuck ?
Karl Heinrich. Aber Doktor !
Doktor. Ja, ich bin still, ich werde schweigen ! ich
werde kein Wort mehr sagen. Wie kein Mensch hier im
Hause ein Wort sagen darf. Das Atmen hat man hier
verlernt, erstckt ist man. Erstickt !
Karl Heinrich. Doktor, Sie lassen mich nicht allein.
——訳——
博士:それでも、希望があったんだよ! 喜びがね.
ハイデルベルクさ! そこでは2人きり
やっと人間になれる2人なんだよ.そしたら
どうだ.学習計画ときた.厳格かつ適度な
学業とね.この次は何だ?
カール
ハインリヒ:博士ったら!
博士:そうだな.静かにします. もう黙っていますよ.
これ以上は何も言わないでおこう.
この城館ではどんな発言だって許されないの
だから.ここでは息遣いすら、忘れ去られてい
るのだ.
《語彙》
die Hoffnung {_/_en} 希望、期待、望み
allein (形)(副) [述語的に] 1人きりで、 ただ...だけ
Er ist allein mit ihr. / 彼は彼女と2人きりだ.
Er allein kann uns helfen.
彼だけが我々を助けることができる.
die Freude {_/_en} 喜び
strenger (形、強女3格) <streng 厳しい、厳密な
gemessener (形、強女3格)(過去分詞<messen)
<gemessen(形)落ち着いた、悠然とした
②適度な、③控えめな
der Kuckuck [クックック]{_s/_e} ①カッコウ、②悪魔
Mit was denn noch zum Kuckuck ?
一体(この次は)何で(我々を)呪うのだ?
一般公式は
(4格:呪われる人)+ mit (呪う材料) zum Kuckuck
動詞はwünschen で「~を呪う」となります.
still (形) 静かな ich bin still. / 静かにしている.
schweigen (自.h) 黙っている
verlernt <verlernen [身に着けた知識、技術などを]忘れる
das Atmen(動詞を中性名詞に転用したもの)
<atmen (自)呼吸する
≪語法≫
①Und jetzt kommen sie mit Studienplan !
そしたらどうだ.学習計画と来た.
主語は sie 「彼ら」.彼らとは、しきたりを遵守する
カールスブルク城館の人々.大殿下、国務長官をはじ
め、学習計画書を作成した人々等.
kommen は mit (3格)とともに使われると、しばしば
「~で煩わせる」、「~を持ち込む」という意味になります.
その場合、「・・・を」というその行為が及ぼされる相手も
3格に置かれ、「主語(煩わす人)+
mit 3格(煩いとなるモノ)+(煩わされる人、3格)
+ kommen」 となります.
② wie「~であるように」 「~なんだから」
Wie kein Mensch hier im Hause ein Wort sagen darf.
人はこの館では一言も発言が許されないようにね.