がん治療の最新
- カテゴリ：日記
- 2021/02/06 02:41:29
今までのがん治療法
放射線治療の場合がん細胞以外の健康な細胞も破壊してしまい
細胞が復元しない弊害があり、
抗がん剤薬物治療の場合は吐き気や脱毛がおこり、
免疫の働きが弱くなってしまいます。
外科手術で摘出する場合、正常な臓器とともに
取ることになります。
それぞれ、強力な治療法ですが、副作用が強く
高いリスクがありました。
現在では、いろいろな新しい治療法の研究が
進んでいますが、その中で
アメリカ国立がん研究所主任研究員
小林久隆さんが2011年に発表した
「光免疫療法」を紹介します。
これは正常部分を傷つけるリスクが少ない治療法で
熱で、がん細胞を破壊する仕組みです。
まず患者さんに点滴をします。中身はごく少量の抗体と
それにくっついている光に反応する物質（IR700）です。
体内で抗体とともにがん細胞のみに取り付きます。
そして近赤外線の光を当てます。
すると光に反応する物質が光を吸収し発熱し
がんの細胞膜を破壊します。
これによりがん細胞が消えたり、縮小してほぼ再生しないことが
観察されていて世界各国で治験が進んでいました。
現在も治験中ですが、日本の厚生省で世界初承認されました。
（アメリカでは承認間近の段階まで治験が進んでいます）
承認された内容は、切除不能局所進行と局所再発の頭頸部がん
のがん治療に使っていいですよ。というものです。
また、免疫細胞が破壊されないため
転移がんを免疫が攻撃することも可能との事です。
副作用が少なく、短時間で治療でき、薬の使用を続ける必要もなく
様々ながんに応用が可能なためかなり有望な治療法と思われます。
現在でも、定期的に検診を受けて早期発見できればほぼ治るので
心配な方は、検診が大切ですね♡
