斧
- カテゴリ:小説/詩
- 2021/03/14 00:56:19
嘘をつくのが出来ても
すぐに剝がれてしまうの
何故?聞く?
心の襞、幾重に庇っても
嘘を認めてしまう心が在るから
貴方と私 私と君
左手に置く手
右手に置く手
それぞれどちらも違うのがよく分かる
それぞれどちらの温もりを失いたくないと・・・
認める私がいる
鏤めてよ 現実に 現実を 生きるために
不真面目ではない只の甘ったれた思考故の
悪意とも言えない幼稚で稚拙な存在
努々を、とす 事を放棄した故の
醜く穢れた有様で
平然と鏡を手にし 自分を見れるなら
私に 斧は見えない