980番:スガンさんの山羊(20)
- カテゴリ:日記
- 2021/04/19 16:41:36
【20】
Là-dessus, M. Seguin emporta la chèvre dans une étable
toute noire, dont il ferma la porte à double tour.
Malheureusement, il avait oublié la fenêtre, et à peine
eut-il le dos tourné, que la petite s'en alla…
——訳——
そう言うとすぐにスガンさんは牝山羊を真っ暗な
家畜小屋の中に連れて行き、ドアを閉めて入念に
施錠しました.
しかし残念なことには、スガンさんは窓のことを
忘れていました.
スガンさんが向きを変えるが早いか、すぐにこの子山羊
は(窓から)去って行きました.
《語句》
là-dessus (副)① そういって、そこで、
[ラドュス] ② その点について
③ その上に
emporta (単純過去)<emporter (他)持って行く、運ぶ
連れて行く
J'emporte deux valises pour mon voyage.
私は旅行にスーツケースを2つ持って行く.
On a emporté le blessé à l'hôpital.
負傷者は病院へ運ばれた.
⇔「持って来る」はapporter
étable (f) 家畜小屋
dont (関係代名詞、英語のwhoes や of which などに相当)
簡単にいうと、de が内蔵された関係代名詞です.
dont il ferma la porte は
il ferma la porte de l' étable のことで、
「彼はその小屋の扉を閉めた」
となります.
à double tour 二重に→念入りに
fermer une porte à double tour
扉に鍵をしっかりと掛ける
à double tourは字句通りには「2度回して」
という意味ですが、ここでは実際の回数ではなく
「周到に」という修飾句です.
鍵は2つつけたかもしれないし、1つ頑丈な錠前を
つけたかもしれない.あるいは、扉そのものを
2重にしたかもしれない.要するに「しっかり」
閉めたということです.
malheureusement (副) 不幸にも、残念ながら、あいにく、
運悪く、
à peine ~するや否や、~するとすぐに
à peine が文頭に置かれると、大抵、主語と動詞は倒置
されます.さらに後続の節の前にはque が入ります.
À peine était-elle sortie qu'il se mit à pleuvoir.
彼女が外へ出るや否や、雨が降り出した.
s'en aller 出てゆく、立ち去る、出かける
この命令形は: Va-t'en ! [ヴァタン]、立ち去れ!
Allonz-nous-en ! [アロン ヌー ザン] 出てゆこう!
Allez-vous-en ! [アレ ヴー ザン] 出て行って下さい!