和嶋慎治のバイク愛に感心す
- カテゴリ:車・バイク
- 2021/04/24 09:18:04
日本ヘヴィロック界の重鎮『人間椅子』の和嶋慎治氏、
単車マニアで若い頃からソロキャンプもやってるということを、
深夜2時に知りました。単車界では知られた話だったそうです。
スズキGN125Hというバイクを探しているうちに記事にぶつかった。
和嶋氏がGNでソロキャンプに出掛けたときの同行記事で、
これが素晴らしい。私の理想とするスタイルを実現しているのです。
ミニマムな荷物で出かけ、テント張って煙草くゆらし、
飯炊いてサバ缶ぶちまけ、味噌味のキノコ汁を啜りボーッとする。
なんとまあ趣深くおくゆかしく……爺ライダーのお手本です。
しかも和嶋氏、オイルぶちまいて走るGT380も所有しているそうだし、
VOLTYを買ってGN250Eに改造するという遊びまでやっている。
バカだ、大バカだ(超褒め言葉)。これでなきゃイカンよ。
実は私、和嶋氏と容姿体形がかなり似ている。
彼の写真、アングル次第で「あれ? 俺?」って程度に似ている。
そんな奴が赤のGN買って乗ったら和嶋氏のパチモノと思われそうだ。
そこで泣く泣くGNは断念、YBRかYB125SPを探すことにしました。
『ネイキッド 125』で検索したら素晴らしい欧州車が沢山あるけど、
どれも高いので無理。込々乗り出し13万で何とかならんかしら。
(以下、音楽好きへの蛇足)
1989年『イカすバンド天国』初出場の人間椅子を見たのは、
スタジオでリハの休憩中でした。周囲のメンツは衣装でみな笑ったけど、
私一人は興奮し「コイツらはホンモノだろ!」と怒鳴り呆れられました。
30年以上経過し、現在も活発に活動する彼らを見られるのは嬉しい。
青森出身の彼らは、太宰、宮沢、寺山、井上ひさし等と同様に、
東北人の資質を生かした世界を創った芸術家として論ずるに足る。
『イカ天』出身3ピースバンドの中で私が好きなのは、
The NEWS、人間椅子、ダイヤモンズ、ジャコウネコ、ブランキー。
未だにバンドとして第一線に立つ人間椅子、尊敬に値します。
和嶋氏は文学好きで単車マニア、自作エフェクターも使う等、
世代が近いうえ趣味も似ていて、ルックスまで似ている。
音楽の好みは違うけど、ヘヴィロックへの指向性はほぼ同じ。
現代的バカテクじゃない。奇想でも前衛でもないオールドスタイル。
でも彼のギターは上手い、と同時に熱くて格好いい。
好きなジャンルの音楽を真摯に続けた、年期の入ったSGサウンド。
音源も動画も沢山ありますからヘヴィロック好きはご覧あれ。
ベターハーフであるベースの鈴木研一氏も情念の籠った佳い音を出す。
イロモノなんかじゃない。ホンモノ。『りんごの泪』を勧めます。