Nicotto Town


ふびんの日記


始めてからたぶん23日目



コーデのほうでジョンの話が出たから、
久しぶりに彼の事を思い出して書いてみよう。

ジョンはイギリス人であります。
得意技は
「ジョンです犬の名前です」
彼は日本語がとても流暢です。
見た目、もろアングロサクソンな人が
普通に犬の名前ですと言うから、
大抵の人は笑うw。隣にいるとすげームカついたわ。
てか、俺も初対面でこれやられて不覚にもワロタしw。

彼は中型バイクに乗っていた、無免許で。
それを聞いた俺が、いやそれまずいでしょーって言うと、
彼は平然と日本の警察官はちょろいと。
英語や外国人にコンプレックスあるのと、
言い訳が全部英語だから、相手が困って行ってよしという事になるらしいw。

いかにも彼らしいのである。彼は日本人をよく観察している。
外人コンプレックスまで計算に入れて行動しているのだ。
つまり確信犯。

そんなジョンの趣味は難しい日本語の単語を覚えて、
この言葉の意味がわかるかと質問をすることです。
例えば、ジョンは俺にこう問いかけた。
○○君「わび・さび」って意味わかってるか?
俺は聞いたことはあるけどもぶっちゃけわからんと言うと。
にんまり笑ってあれれおかしいねぇ~日本人なのになんで
わからないの~?って顔を近づけてくる。

で、じゃあ俺が説明してやんよと言う。
俺があふぉうなのもあって、
言葉で聞いてるかぎりでもちゃんと説明が出来ている。
まぁこのくらいならよくあることかも?しれないが、
あいつがやばいのは、目を見て話すだろぉ?
そうするとね目から伝わってくるわけよ、情景的なサムシングがさ、
あ、こいつ本当に理解してるんだなと思った。
青い目を通して「わび・さび」のイメージを観るという
屈辱感というか、なんだか複雑な気持ちを持つわけです。
その表情を見るのがとても嬉しそうだったのです。
それで俺が気まずい顔をするのを見て、ニヨニヨするのだ。
ほんと性格悪いわww。

ある日ジョンに昼食に誘われた、特に断る理由もなかったので
付いていった。
行き先はカレー屋だった。
たぶんオーダーをする前の時間帯にこんな話をされた。
自分は菜食主義者であると。
宣言の後、〇〇君
「どうして釣り上げられた魚はパタパタしているのかわかるか?」
そう質問された。
回答しようと思えばなけなしの雑学を混ぜて誤魔化す事も、
相手がジョンでなければできたのであろう。
ま、そういう相手には素直にわからんというのが、一番被害が少ないだろうから
無難にわからないよって言った。

すると彼は普段見せないような真剣な顔で
「息ができないから、苦しいからぱたぱたしているんだよ」と言った。
ジョンは自称ケンブリッジ大学卒らしい。それを裏付けるだけの頭の良さも感じる。
そんな奴が「苦しいからぱたぱた」などと幼稚園児のような事を
真顔でいうから困りものである。
で、そのような理由から菜食主義者なのだと語った。
凄く単純に言うと「可哀そうだから食べない」である。
で、俺に同意を求めてきたわけだが、ま、確かに?可哀そうではある。
だがしかしお肉も魚も美味しいから食べたいよって言ったら、
妙に機嫌がよくなって、カレーを奢ってやると言われた。
もちろん出てきたのは「ベジタブルカレー」である。

なんだよ肉ないのか・・と残念そうにしているのを気取られたのだろう。
野菜だけでも旨いだろーとジョンは言った。
逆らうとロクな事にならないから、まぁ思ったよりはおいしいよって
答えた。ここでも彼は嬉しそうな顔をしていた。

野菜だらけのあまり旨味がないカレーをもぐもぐしていたら、
そういえばイギリスって飯がまずいっていう噂を思い出して、
思い切って「イギリスってさー、飯まずいの?」て質問したら、
明らかに表情が変わって、そんな事はないと自分の母親の手料理自慢を始めた。
鶏肉のまる焼きとマッシュポテトの話だったと思う。

焼いた鶏の肉汁をポテトにつけて食べる。これが最高に旨いのだと言っていた。
俺が「ジョン菜食主義者なんだろ?」って言うと、そうなる以前の話だから
肉食った事は反省しなくてもいいらしい。
イギリス飯マズは本当かもしれないね、ジョンがあんな表情することって
ないもの。初めて彼に勝ったような気がした。

食べ始めたベジタブルカレーも残り半分くらいになった頃、
突然彼は歴史の話をし始めた。
それはモンゴル軍のヨーロッパ遠征の話だったと思う。
俺はあふぉだから色々言われてもよくわからなかったが、
ジョン曰く「あれは危なかった!あともう少しで侵略された!あれは本当にあぶなかったと」まるでお前はその時代に生きてたのかよ!って思うくらい、
彼のモンゴル怖い話は迫真にせまっていた。

その後かな、どういう問答でそうなったか忘れたけども、
〇〇お前のような奴は砂漠を一人で旅するといいと言われた。
おいおいもともと体弱いのにそんなところ行ったらたぶん3日も経たずに
死ぬだろうと思ったけど、ジョンはジョンなりに俺の事を気にしてくれて、
そう言っているのだろうという感じは伝わってきた。
「いや、そんなとこ行きたくねーよ」と当時は言ったが、
今はなんとなくそういうことも俺には必要だったかもしれないと、
思う時がある。
面白い奴だったなw。

ニコッとに来て23日目、まだ来てよかったと思ってるYO!

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2021/05/08 22:21
>>きゅうさんコメントどうもありがとうございます。
たぶんというかほぼ間違いなくジョンは頭いいよっていうかスペックが高い。
俺は・・・成績表にでちゃってるというか、自分の事だしwスペック低いよw。
ジョンが僕に興味を持ったのは、たんなる彼のきまぐれか、
あるとすれば当時の自分にはあった夢と情熱と混乱ですかね。

あふぉうをご使用頂き誠にありがとうございます。社員一同大騒ぎ中٩(ˊᗜˋ*)و
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2021/05/08 20:45
超大作、楽しく読ませていただきましたm(__)m
ジョン氏、面白い人ですね。

「ふびんちゃんは きっととても賢い人だ。」
と思っていた私はするどいかもしれない。賢い人は賢い人とのエピソードがあるものです。

 ↑ 家族から「きゅうのプロファイリングがスゴイ」と言われたことがあるだけですが(;'∀')

ああぁぁぁ、思ったことが文字でうまく表現できません。
こんなあふぉうで恥ずかしいわ(*ノωノ)モウシワケナイ



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