1021番:さすらいの青春(87下)
- カテゴリ:日記
- 2021/05/10 06:51:55
【87】
A quatre heures, dans la grande cour glacée,
ravinée par la pluie, je me trouvai seul avec Meaul-
nes. Tous deux, sans rien dire, nous regardions le
bourg luisant que séchait la bourrasque:
——訳——
4時に、雨に穿たれ、凍りついた大運動場で、私は
たまたまモーヌと一緒だった.二人きりだったが
何も話すことはなく、ただ町を眺めていた.町は雨
で光沢があったが突風がそれを乾かしていた
《語句》
glacé(e) (形)凍った、凍りついた
terre glacée 凍りついた土地
ravinée (過去分詞) <raviner (他)(雨水が) 地面をうがつ
② 皴を作る visage raviné / 深い皴の刻まれた顔
me trouvai (1単、単純過去)<se trouver (ある状態に)
ある、いる、たまたまいる、見い出される
Paris se trouve au bord de la Seine.
パリはセーヌ川のほとりにある.
bourrasque:(f) 突風
Le navire essuya une bourrasque.
船は突風にみまわれた.
luisant(e)(形) 光る、輝く、光沢のある
bourg (m) 市場町、町 (既出単語)
séchait (半過去)<sécher (他) 乾かす、乾燥させる
≪文法≫
最後の箇所で
nous regardions le
bourg luisant que séchait la bourrasque:
この部分ですが、関係節の主語は、おわかりいただけ
るでしょうか? la bourrasque (突風)です.動詞
のあとに来ていると、つい目的語と早合点し、「突風
を乾かす・・?なんだろ?」というなぞなぞになって
しまいます.フランス語では、関係代名詞はqui が続く
関係文の中の主語の指標、queが目的語の指標ですから、
主語と客語(述語動詞)をひっくり返したりします。
指標があるから、大丈夫、というわけですね.