1027番:仏作文(36上)
- カテゴリ:日記
- 2021/05/12 10:35:13
仏作文【第36回】
文例36
教育基本法の前文には、次のように書かれている.
《我々は各人の尊厳を重んじ、真理と平和を愛する
個人養成に専心すべきである.》
Le préambule de la Loi Fondamentale sur l'Education
dit : 《 Nous devons estimer la dignité de chacun, nous
attacher à former des individus aimant la vérité et la paix. 》
◆ 不定詞の名詞的用法には、直接目的語や間接目的語、
さらに前置詞の補語となるものもあります.
① 名詞的用法(2)「~することを」「~することに」etc、
◉ 直接目的:
「私は歌いたい(=歌うことを欲する)」
Je veux chanter.
「私は歌い始めた(=歌うことを始めた)」
J'ai commencé à chanter.
「私は歌うことを承知した」
J'ai accepté de chanter.
◉ 間接目的:
「彼女は歌いたがっている」
Elle tient à chanter.
* tenir à + 不定詞 ~したがっている
◉ 前置詞の補語:
「彼は躊躇わずに答えた」
Il a répondu sans hésiter.
問題A
1.彼は来ることを拒否した.
【単語チェック】
拒否する: rejeter, repousser, refuser,
refuser de + inf
ゴタ生徒の答案:
Il a refusé de venir.
正解は:
Il a refusé de venir.
≪感想≫
やさしい問題だったからね.満点とらなくちゃ.
問題A
2.妹はこの会合にぜひとも出席したがっている.
【単語チェック】
会合: réunion (f)
会合に参加する:assister à réunion
会合に参加する:participer à réunion
ぜひとも~したい:上述のフレーズを利用して:
tenir à + 不定詞 ~したがっている
ゴタ生徒の答案:
Ma sœur tient à assister à cette réunion.
正解は:
Ma sœur tient à assister à cette réunion.
≪感想≫
やさしい問題だったからね.満点とらなくちゃ
という気持ちと、一字一句同じ答えだったとは
おいら、前世はフランス人だった?
問題A
3.彼はあわてることなく、自分の万年筆をとった.
【単語チェック】
万年筆:stylo (m)
慌てる(狼狽する)s'affoler
(反論などに) se démonter
(急ぐ) se presser, se précipiter
ゴタ生徒の答案:
Il a tenu son stylo sans s'affoler.
正解は:
Sans se presser, il a pris son stylo.
≪感想≫
柳の下に、そうたくさんドジョウはいません.
「あわてることなく」と言ってもどういう状
況で、あわてなかったのかがわからない以上
チェックした単語はどれを使ってもよさそう
です.チェック時には、こんな例文に出会い
ました.
彼女は慌てていたのでお皿を割ってしまった.
Dans sa précipitation, elle a cassé une assiette.
この例文を拝借したら、問題文は
Sans sa précipitation, il a tenu (もしくはpris)sa stylo.
prendre か tenir かについても、そのあと、万年筆
をどうするかにもよると思います.
ポッポないないにするなら、何となくtenir が
似合う.その万年筆で署名する状況なら、
prendre がイメージされる.どちらでも正解という
ことにしましょう.
グラスを手に取る場合はprendreのようです.
だって、これから飲むから.箱に入ったお土産用
のグラスを取って、カバンにしまうときはtenir
が浮かんでくる.
「おつりを取っておきなさい」という場合は
tenir を使う.ということは、tenir には「収める」
という意味もあるのかも知れない.