Nicotto Town



22,23冊目、読了!

「英雄の書 上・下」  宮部みゆき 著


発端となった事件は、主人公の兄が学校でクラスメートをナイフで刺し殺し、逃走してしまった事件であった。そんな事件を起こしそうにない優秀な兄が、どうして?
謎を探るべく「オルキャスト(印を戴く者)」として冒険の旅に出る。

旅をすると言っても、魔法陣から時空を超えた物語の中である。作家が紡ぐ架空の物語や自分が歩んだ物語など「物語」は様々あって、その世界は「輪(サークル)」と呼ばれている。

「英雄」と「黄衣の王」は、光と影つまり表裏の関係にあるという。兄はある大きな怒りから、英雄に魅入られ最後の器として召喚者となった。最後は、英雄に加担した罪により無名僧になり、罪を償い続けなければならない。だから、現世に戻れることはない。「朝に一人の子供が子供を殺す世界は、夕べに万の軍勢が殺戮に走る世界に等しい。一にして万、万にして一。万はよろず、世界のすべて輪の中のあらゆるものということだ。」すぐには現れないけれど、現代に通じるものを感じる。

旅そのものは現世では見られないものであり、魔法士の自分、おしゃべりできる本、永遠に死なない狼、出来損ないの無名僧と仲間がいて面白い冒険であった。出来損ないの無名僧ソラが、兄であって最後の別れができたのがせめてもの救いだったか、そして自分の手で出来損ないの危険分子を清めてあげられたのも、良かったのではと思う。無情な世界のようで優しさもある物語であった。

作家情報をネットで見たら写真入りで紹介されていた。そして更にショートヘアーで自分にイメージが似ていたのでびっくりした。有名な作家なのに今まで読んだことがなかったか・・・。「模倣犯」は聞いたことがあるが内容が浮かばない。

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2021/06/10 12:48
結さん、コメントありがとうございます。
私は、有名な作家さんなのに読んだのは初めてな気がします。
今、2冊目に挑戦中です。

分厚い上下本を読んで、これしか感想が書けない。
書こうとするともっと長くなりそうで、
大まかなあらすじしか載せていないのです。
これはアニメ映画にするといいのじゃないかと思うストーリーですね。
そのようなイメージを抱きながら、読んでいました。
アバター
2021/06/09 21:13
こんばんは、宮部みゆきさんは私も好きな作家さんで

最期に読んだのは”火車”でした^^;

全くですね~人間が生活ができるギリギリに来ているような。。。暑さが。。。



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