1118番:さすらいの青春(94)
- カテゴリ:日記
- 2021/06/14 01:48:02
さすらいの青春
【94】
Et, redressant la tête, il nous disait, histoire de souffler
un peu :
« Eh bien, ça va, la jeunesse ? »
L'ouvrier restait la main en l'air à la chaîne du soufflet,
mettait son poing gauche sur la hanche et nous regardait
en riant.
——訳——
そして頭を上げて、蹄鉄工はただ息を吹きかけるため、
私たちに少しばかり声をかけたりしていた.
「どうだい、元気かね、お若いの?」
職人は、左手の拳を腰に当て、ふいごの鎖を持った手を
空中に休め、にこやかに私たちを眺めていた.
《語句》
redressant <redresser (他) 立て直す
redresser la tête (昂然と) 頭を上げる
histoire de + 不定詞 ただ~するために
souffler 息を吹きかける
chaîne [シェーヌ] (f) 鎖
soufflet (m) ふいご
à (前) ~を持った
poing (m) 拳(こぶし)
hanche (f) (片方の) 腰
≪ひとこと≫
すべて半過去で描かれています.すべてが情景描写と
反復された発話になっているということです.
半過去は、未完了過去、不完全過去、線過去などの
別名がある通り、止まることのない動きの表現が感
じ取れます.