1168番:アルト・ハイデルベルク(88の上)
- カテゴリ:日記
- 2021/07/06 05:35:53
アルト・ハイデルベルク
—————————————【88】———————————————————
Detlev. Denn Käthie hat ein weißes Kleid angezogen ! Von oben
bis unten ! Man hat mich nie vor einem Weibe knieen gesehen,
Ihr werdet das nicht zum zweiten Male zu sehen bekommen*.—
—Lieben Füchse, sperrt die Augen auf — es* ist ein historischer
Moment. (Läßt sich auf beide Kniee fallen.) Katharina !
Käthie. (nimmt lachend seinen Kopf in die Hände). Haben's di
wieder abgestochen, armes Hascherl ?
Detlev. (auf der Guitarre klimpernd). Ich kniee vor Euch, als
getreuer Vasall, Pfalzgräfin, schönste der Frauen—
Käthie. Zeig her. Die ganze Backen haben's di wieder
zerschlagen —Maria Taferl, so was !
—————————— 訳 ——————————
デトレーフ: 何となれば君、ケティーが白い衣服を召しているんだ.
上から下までだ!
僕がご婦人の前でひざまずく姿をこれまで誰一人見たことは
ないのだよ.
君たちも二度とお目にかかれることはないだろう.——
——親愛なる新入生諸君、まなこを大きく開き給え.
これから歴史的瞬間が生まれる.(両ひざをついて跪く)
カタリーナ!
ケティー:(笑いながらデトレーフの顔を両手で挟んで))
またあなた、槍の試合で馬から落とされたのね、お可哀そうに.
デトレーフ:(ギターをかき鳴らして)おん身の忠実なる家臣として
ご婦人方の中で最も美しい宮中伯爵夫人に対し、ここにひざ
まずく.
ケティー:こっちに見せてちょうだい.—あら、ひどい怪我ね.
——————————《語彙》——————————
angezogen (過去分詞) <an/ziehen [アンツィーエン] 着る、服を着せる
Weibe (中性単3) <das Weib {_(e)/_er} 女 [文語] 女性
knieen :辞書掲載なし → knien のことと思います
knien [クニーエン] 膝をついている、ひざまずいている、ひざまずく
nie 一度も ...ない、 決して ...ない
So etwas habe ich noch nie gesehen.
そのようなことはいまだ嘗て見たことがない.
Man hat mich nie vor einem Weibe knieen gesehen *
人は私が婦人の前にひざまずくのを見たことがない.
sehen, hörenなど知覚動詞は別の動詞の不定形と組み合わされて
助動詞的に用いられることがある.この場合knieen の意味上の主語
はmich です.また、過去分詞 gesehen は 不定形と同じ形をとる
ことが多いということです.
Man hat mich nie vor einem Weibe knieen sehen.
* bekommen + zu 不定詞 ~することができる
Ihr bekommt heute nichts zu essen.
君たちはきょうは何も食べることができないよ.
sperrt die Augen auf <
sperrt <sperren (他) (道路などを) 遮断する
(港などを) 封鎖する、閉鎖する
(輸出入などを)禁止する、差し止める
auf/sperren (南ドイツ、オーストリア)(ドア、部屋などを)鍵で開ける
(窓などを)大きく開ける、開け放つ
den Munt weit aufsperren / (驚いて)口をぽかんと開ける
es* ist ein historischer Moment. それは歴史的瞬間である
この文のあとにdaß ich erstmals vor einem Weibe knieen.
が来るものと仮定して、「これから歴史的瞬間が始まるのだよ」
klimpernd(現在分詞)< klimpern ぞんざいに演奏する、遊び半分に演奏す
lachend (現在分詞)<lachen (自)笑う
abgestochen (過去分詞) <ab/stechen (他)❶(4格を)掘って取る
❷ (4格を)(ナイフなどで)刺し殺す
❸(フェンシングなどで)(相手を)打ち負かす
❹(槍で馬から)突き落とす ここでは❹の意味
➎(自)(von から)際立って見える
das Hascherl [ハッシャール]{_s/_[n]} (南ドイツ,オーストリア) 可哀そうな人、気の毒な人
armes (中1強) <arm (形) ❶貧しい ❷かわいそうな、哀れな
Haben's di wieder abgestochen → Haben sie dich wieder abgestochen
彼らはまたあんたを槍で馬から突き落としたのかい?
auf (前置詞)[楽器] …で、…によって
ein Stück auf der Geige spielen / ある曲をバイオリンで演奏する
Vasall [vəzál] 家臣、封臣
getreuer (男強1格) getreu [ゲトロイ]<(形)[文語] 忠実な
die Pfalzgräfin [史] 宮中伯爵夫人
schönste der Frauen 最上級形容詞 + 2格名詞による範疇範囲
ご婦人方で最も美しい人
zeig (du に対する命令形)<zeigen (他) (4格を3格に)見せる
Backen (pl) <die Backe {_/_n} ほお、ほっぺた
zerschlagen (他) ~を粉々に壊す、砕く
Die ganze Backen haben 's di wieder zerschlagen
↓
Sie haben dir die ganze Backen wieder zerschlagen.
また顔面ぼこぼこにやられてしまったのね.
—————————————【88】———————————————————
Detlev. Denn Käthie hat ein weißes Kleid angezogen ! Von oben
bis unten ! Man hat mich nie vor einem Weibe knieen gesehen,
Ihr werdet das nicht zum zweiten Male zu sehen bekommen*.—
—Lieben Füchse, sperrt die Augen auf — es* ist ein historischer
Moment. (Läßt sich auf beide Kniee fallen.) Katharina !
Käthie. (nimmt lachend seinen Kopf in die Hände). Haben's di
wieder abgestochen, armes Hascherl ?
Detlev. (auf der Guitarre klimpernd). Ich kniee vor Euch, als
getreuer Vasall, Pfalzgräfin, schönste der Frauen—
Käthie. Zeig her. Die ganze Backen haben's di wieder
zerschlagen —Maria Taferl, so was !
—————————— 訳 ——————————
デトレーフ: 何となれば君、ケティーが白い衣服を召しているんだ.
上から下までだ!
僕がご婦人の前でひざまずく姿をこれまで誰一人見たことは
ないのだよ.
君たちも二度とお目にかかれることはないだろう.——
——親愛なる新入生諸君、まなこを大きく開き給え.
これから歴史的瞬間が生まれる.(両ひざをついて跪く)
カタリーナ!
ケティー:(笑いながらデトレーフの顔を両手で挟んで))
またあなた、槍の試合で馬から落とされたのね、お可哀そうに.
デトレーフ:(ギターをかき鳴らして)おん身の忠実なる家臣として
ご婦人方の中で最も美しい宮中伯爵夫人に対し、ここにひざ
まずく.
ケティー:こっちに見せてちょうだい.—あら、ひどい怪我ね.
——————————《語彙》——————————
angezogen (過去分詞) <an/ziehen [アンツィーエン] 着る、服を着せる
Weibe (中性単3) <das Weib {_(e)/_er} 女 [文語] 女性
knieen :辞書掲載なし → knien のことと思います
knien [クニーエン] 膝をついている、ひざまずいている、ひざまずく
nie 一度も ...ない、 決して ...ない
So etwas habe ich noch nie gesehen.
そのようなことはいまだ嘗て見たことがない.
Man hat mich nie vor einem Weibe knieen gesehen *
人は私が婦人の前にひざまずくのを見たことがない.
sehen, hörenなど知覚動詞は別の動詞の不定形と組み合わされて
助動詞的に用いられることがある.この場合knieen の意味上の主語
はmich です.また、過去分詞 gesehen は 不定形と同じ形をとる
ことが多いということです.
Man hat mich nie vor einem Weibe knieen sehen.
* bekommen + zu 不定詞 ~することができる
Ihr bekommt heute nichts zu essen.
君たちはきょうは何も食べることができないよ.
sperrt die Augen auf <
sperrt <sperren (他) (道路などを) 遮断する
(港などを) 封鎖する、閉鎖する
(輸出入などを)禁止する、差し止める
auf/sperren (南ドイツ、オーストリア)(ドア、部屋などを)鍵で開ける
(窓などを)大きく開ける、開け放つ
den Munt weit aufsperren / (驚いて)口をぽかんと開ける
es* ist ein historischer Moment. それは歴史的瞬間である
この文のあとにdaß ich erstmals vor einem Weibe knieen.
が来るものと仮定して、「これから歴史的瞬間が始まるのだよ」
klimpernd(現在分詞)< klimpern ぞんざいに演奏する、遊び半分に演奏す
lachend (現在分詞)<lachen (自)笑う
abgestochen (過去分詞) <ab/stechen (他)❶(4格を)掘って取る
❷ (4格を)(ナイフなどで)刺し殺す
❸(フェンシングなどで)(相手を)打ち負かす
❹(槍で馬から)突き落とす ここでは❹の意味
➎(自)(von から)際立って見える
das Hascherl [ハッシャール]{_s/_[n]} (南ドイツ,オーストリア) 可哀そうな人、気の毒な人
armes (中1強) <arm (形) ❶貧しい ❷かわいそうな、哀れな
Haben's di wieder abgestochen → Haben sie dich wieder abgestochen
彼らはまたあんたを槍で馬から突き落としたのかい?
auf (前置詞)[楽器] …で、…によって
ein Stück auf der Geige spielen / ある曲をバイオリンで演奏する
Vasall [vəzál] 家臣、封臣
getreuer (男強1格) getreu [ゲトロイ]<(形)[文語] 忠実な
die Pfalzgräfin [史] 宮中伯爵夫人
schönste der Frauen 最上級形容詞 + 2格名詞による範疇範囲
ご婦人方で最も美しい人
zeig (du に対する命令形)<zeigen (他) (4格を3格に)見せる
Backen (pl) <die Backe {_/_n} ほお、ほっぺた
zerschlagen (他) ~を粉々に壊す、砕く
Die ganze Backen haben 's di wieder zerschlagen
↓
Sie haben dir die ganze Backen wieder zerschlagen.
また顔面ぼこぼこにやられてしまったのね.