夏に拾ったもの
- カテゴリ:小説/詩
- 2021/07/06 16:14:50
長かった髪を肩まで切り
風に向っても
たなびくことはない
長い髪が好きだったあなたに
抵抗するわけじゃないけど
、
1つの季節が終わる頃
1つの愛も終わった
なにがあったか分からないけど
二人の間に風が吹いて
もう元には戻せない
あなたは何が欲しかったのか
品物じゃなくて
心をひくものか
わたしの愛では足りなかったのか
それが私にはわからない
一度食い込んだひび割れは
もう元には戻らない
それでもいい
あなたさえいれば
なんでも耐えられる
でもあなたは違った
完璧でなければだめだった
それが二人を裂いた
どちらのせいではない
感じ方が違っただけ
髪を切った私を悲しそうに見ていた
そこまで私を追い詰めた
あなたはおもったのだろう
何も言わずに肩を抱いた
今度いつ会える?
枯れようとしていた花がまた咲いた
似合うよ
これからは、私があなたを包みたい
だからここで教えて
あなたの胸の鼓動を
二人でくみたてていく。そんなとこるに惹かれますね。
夏の日差しが眩しい
新しい季節の訪れとともに
崩れかけた愛のジグソーパズルが再び繋がった
未完成のパズル
次のピースは二人で置く
わざと指先が触れあうように
鼓動が聞こえるほどに寄り添って・・・